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Souffle(スーフル) Souffle(スーフル) 息、できてる?
コラム 2019.03.06

『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫 最近、SNSが殺伐としていないか?

#19 悪意がないクソリプとの付き合い方

SNSで出会ってしまった”悪意のない人々”。悪意はない彼らの発言に、なんでこんなにモヤモヤするの!?

ほがらかSNSライフSNS疲れの要因として「クソリプ」の存在は大きい。

「クソリプ」とは、何らかのつぶやきに対し「肉団子虫!死ね!」と突然暴言を吐いて来るものだけではない。むしろこれだけ悪意丸出しなら何の躊躇もなくブロックできてむしろ清々しいほどだ。

レベルの高いクソリプほど「悪意」がないのだ。

冗談に対してマジレス。

「わかります、この前私も~」と以下永延続く自分語り。

「かなりお疲れみたいだけど大丈夫。今度温泉でも行こうよ!ナンチャッテ(^_^;)」という心配にかこつけたおじさん。

極めつけは「僕にはよくわからないけど、大変なんだね」という「何故わからないのにリプした?」という、何がなんでもリプしたいという強い意志以外何も感じないものまで多種多様だ。そして総じて「悪気がない」。

悪気がないものへの対処というのはいつも人間を悩ませる。

しかしSNSの場合は悪意があるものは即ブロック、そして悪意はないがクソなものはスルーを徹底した方がよい。

何故ならクソリプに反応するということは「クソリプ先生の次回作にご期待しています」ということになってしまい、何かつぶやくたびに新作クソリプを送って来る事態になりかねない、クソリプ先生の筆はとても速いのである。

だがクソリプだと判断する自分に問題がある場合もある。「自分に都合が悪いリプは全部「クソリプ」認定」というやつだ。

相手を「クソリプwww」と切り捨てることで真っ当な意見から目を逸らしてないか、ということである。

だがSNSを疲労せず続けるためには、よほど相手が真っ当で自分が間違っていないかぎりは「俺がクソと思ったんだからクソリプ」と思って何も言わずにスルーで良い気がする。

少なくとも食ってツイッター論争になってしまうよりはましだ。

ネットで議論することは悪くないが、ネット議論というのは決着がつくことは滅多になく、どちらかがレスを返さなくなり、それを相手が「論破したった」と謎の勝利宣言をして終わる場合が大多数であり、残るのは徒労だけな場合が多い上、見てる方もげんなりさせる。

よって、よほどのことがない場合はしない方がよく「ゆるく」SNSをやりたい人は絶対やるべきではない。

例えば、全裸写真をアップして「規約違反です」と言われるのを「クソリプ乙www」と切り捨てるのは良くない、その意見は受け入れるべきだ。

だが、ただ「わかる~」と言って欲しいだけの愚痴つぶやきに「あなたのためを思って言いますが」という前置きで諭しレスがついたら、いくらそれがド正論でも「そういうの欲しがってるわけじゃないんだな」という理由でスルーして良いと思う。

マジじゃないものにマジになってしまった人に、じゃあ自分もマジにならねば、とマジになってしまうのはSNS疲れの第一歩である。

自分の気に食わないものから目を逸らす、というのは悪い事だと思われがちだが「スルー」が何より大事なSNSに置いては「目を逸らす力」も大事なのだ。

次回は3月12日更新です。

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