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コラム 2019.03.26

『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫 最近、SNSが殺伐としていないか?

#22 SNSと悪口

SNS上に溢れる悪口との付き合い方、どうしてますか?

ほがらかSNSライフ私は人の悪口を言うのが好きではない。

そう言うと品行方正な人間のように聞こえるかもしれないが、これは自分で言うのが好きじゃないだけだ。

では何が好きかと言うと、人が悪口を言っているのを、否定も肯定もせず、ただ半笑いで聞くことだ。

つまり最も安全な立ち位置で、他人の悪口を楽しむ、と言う卑劣極まりない存在なのだが、もちろんそういう奴を駆逐する存在もいる。

「誰かが誰かの悪口を言っているのを聞いていた」というだけで「あの人あなたの悪口言ってたよ」と本人に直に言う奴だ。

まさにこの世は大戦国時代、食物連鎖に次ぐ弱肉強食「安全なポジション」など存在しないのが現実である。

そんな群雄割拠である現実に比べ、ネットやSNSというのは割と安全な位置から物申したり、高みの見物が出来たりする場である。

しかし、前にも言ったがネットの匿名性など、あってないものだ。ひとたび何かやらかして炎上してしまったら、正義の有識者により秒で子供の通っている保育園まで特定されてしまうのがインターネットだ。

例えハンドルネーム「舐めダルマ総書記」としてつぶやいたことでも、自らが発言したことの責任は自分に返ってくるものなのである。

だがツイッターにはリツイートと言う機能がある。

この機能を利用し、自分が発言するのではなく、自分の考えに近いつぶやきをリツイートすることにより「私(わたくし)の意見とさせていただきます」とすることが出来るのだ。

仮にそのつぶやきが炎上しても怒られるのはつぶやいた人間であり、リツイートした人間まで怒られるということは滅多にない。

自分の言葉を使わず、安全な位置から虎の威ならぬ人の言を借りているわけだが、前に「無断リツイート禁止」という言葉が失笑された過去があるように、ツイッターで発言されたことをリツイートするのは自由である。

また、自分で言いたくとも上手く言葉に出来ず「アウアウアー」とつぶやくしか出来ぬことを、誰かが上手く言語化してくれていたら、リツイートせずにはいられない。

このように良くも悪くも便利な機能であるリツイートなので「リツイートはずるいから使うな」というのは「サッカーで足を使うのは卑怯」と言っているようなものなので、上記のような使い方も止めることはできない、というか自分もやる。

しかしリツイートをする際は多少は「慎重」にはなった方が良い。

特にデマ情報をリツイートしてしまうのは「片棒を担いだ」と責を問われかねない、自分のためにも情報は真偽を確かめてからリツイートした方が良い。

リツイートは自由だがせめて「嘘は拡散しない」「怪しきはリツイートしない」くらいは心掛けるべきだろう。

私もはっきり言ってリツイート魔なのだが、何せツイッターは自分が1日68時間いる世界なので、できるだけ明るくあってほしい。

よってネガティブなツイートはあまりリツイートせず、主にエゴサで見つけた私を褒めるツイートか、カワイイおキャット様写真ばかりリツイートしている。

しかしこの「カワイイおキャット様写真」ですら、広告収入目当てで他人のおキャット様写真を無断転載しているアカウントだったりするのだ。

もう、おキャット様写真ですら油断がならない、私はもう私を褒めたたえるツイートだけリツイートして暮らそうかと思う。

次回は4月2日更新です。

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『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫

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