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Souffle(スーフル) Souffle(スーフル) 息、できてる?
コラム 2019.04.02

『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫 最近、SNSが殺伐としていないか?

#23 あらためて、SNSは怖い?

人を傷つけることもあれば、救うこともあるSNS。どう使いますか?

ほがらかSNSライフ突然担当から「3年A組」見ましたか?とだけメールが来た。

瞬時に、金パッつぁんに何があった!?と思ったが、あれはB組だった。それとはまったく関係ない「3年A組」というドラマがあったようである。

担当によると、3年A組の生徒が謎の自殺を遂げ、その自殺の原因を考えさせるため菅田将暉演じる教師が、学校を爆破して生徒を閉じ込める。

その自殺にはいろんな生徒が絡んでおり、「SNS」が重要なキーワードになっているという。

そして最後、菅田将暉が自殺を引き起こしたのは他ならないSNSの傍観者である君たちだ!と画面に向かってメチャクチャ説教して終わるそうだ。

このメチャクチャ説教が歴史に残る大迫力映像だったらしく「これは後世に残さねば」と思った歴史編纂家の手により既に全文書き起こしがされており、担当に「ここだけでも見てくれ」とアドレスも教えられたのだが、私はドラマのあらすじを聞いた時点で100キロ痩せて地球上から消滅したので、このメチャクチャ説教はもうちょっと元気がある時に読ませてもらおうと思う。

ただ私の人生に菅田将暉にブチ切れられても平気なほどの元気がある日が訪れる気はあまりしない。

担当はSNSをやっていることを菅田将暉に画面越しに怒られるなんてこの世の終わりですよ、と嘆いていた。

確かにドラマとして秀逸でも、ドラマはドラマである。SNSはそんなに恐ろしい物ではないし、それをヘラヘラやっている奴が悪と言うわけではない。

…と言いたいが、SNSがマジでコエーし、ヘラヘラした奴が集団化した時の怖さは筆舌に尽くしがたい。菅田将暉はもっと、画面が爆発してヘラヘラSNSをやってる連中に破片がぶっささるぐらい怒った方が良いのだ。

ドラマは見てないので何とも言えないが、SNSに人を死に追いやる力があるのは事実であり、しかもブチギレてくれる菅田将暉もいない、というのが現実だ。

SNSやネットがマジでコエーのは本当のことである。

しかしそれはSNSやネットの「一面」であり、全てではない。

SNSはツールの一つでしかなく、SNSが悪いわけではなく、悪く使う奴がいただけなの。

コーラのビンを尻に入れて抜けなくなったとしても、コーラのビンに罪はない、コーラのビンの使い方を間違った奴、もしくは「コーラのビンはケツに入れるな」と教えなかった大人が悪かったのだ。

ネットもSNSも、ひたすら「恐ろしいものだ」と言うのではなく、包丁や陰茎のように正しい握り方を教えてやるべきではないだろうか、そうすればSNSは便利で楽しいものにだってなるのである。

私など、心情吐露の場がツイッターしかないので、ツイッターがなかったら、今頃病気になっていたのでは、と冗談じゃなく思う。

SNSはマジでコエーし、それで苦しんでいる人がいるのも事実だ、だがそれに救われている人間がいるということも忘れないでほしい。

次回は4月9日更新です。

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