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Souffle(スーフル) Souffle(スーフル) 息、できてる?
コラム 2019.04.16

『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫 最近、SNSが殺伐としていないか?

#25 インスタが楽しめなくなった。

編集部と読者をつなぐものだと思っていたインスタが、こんなに難しいとは思いませんでした。

ほがらかSNSライフ先日、Souffleがインスタを始めた話をした。

担当曰く、今までこのほがらかSNSに共感している読者のことを「大変そうだな…」と思っていたが、自分もインスタをやって吐きそうになっているので、その気持ちがわかったそうだ。

まず、担当に「大変そうだな…」と思われていたことが衝撃である。

つまり、今SNSで疲れたり、悩んでいる人も多いと思うが、他人から見ればただの「何かよくわかんねーことで大変そうな人」なのである。

もちろん自分にとっては重大な悩みだろうが、一度、客観的に見て「何かよくわかんねーものと戦って疲れてないか」見直してみることも必要ということだ。

さもなくば、連載の趣旨を理解していると思っていた担当に「何かこいつ大変そうだな」と思われていたと言う、隣の奴に脇腹を刺されたみたいな事態になってしまうのである。

しかし、今では担当も我々の気持ちを理解してくれたようだ。ちなみにインスタにアップしていた手製のナツメ酒は不味かったので捨てたという。

やっていることの方向性が、携帯漫画の広告でよく見る「キラキラSNS女子を装う借金まみれの汚部屋住み女」と全く同じである。
「ラピュタは本当にあったんだ」と示してくれた担当に感謝だ。

Souffleにはキラキラアカウントに嫉妬しながらも見るのが止められない部員もいる。

しかし、キラキラアカウントの写真というのは必ず「最高の一瞬」なのだ。
そこだけ切り取って載せるというのが、これだけSNSが広がった理由の一つでもある。
ゴミが映らないようにするか、ゴミをトリミングすれば、キレイな生活をしているように見えるのは当たり前だ。

つまり実際キレイな生活をしなくても、他人に「丁寧に生きとる…こいつの余裕は一体どこから…」と一目置かれることが出来のだ。

つまり、キラキラアカウントは実力の120%であり、逆に言えば実生活は確実に「写真以下」ということだ、マクドナルドの見本と実物みたいなものだと思って必要以上に羨むことはない。

そして現在のSouffleのインスタだが、相変わらず掲載作品の写真がほとんどではあるが、たまに「一日の始まりに、終わりに、瞑想をしています」とお香の写真が「#瞑想#瞑想タイム #ヨガ#呼吸 #呼吸法 #アンガーマネジメント #怒り #イライラ #スーフル #souffle #息できてる?」とインスタ特有の大量タグと共に掲載されており、我々を息苦しくさせてくれている。

逆に「瞑想をはじめる」というのはメンのヘル的に「食欲がない」ぐらいの注意信号なのではないかだろうか。
もちろん瞑想は良い事だと思うが「SNSに瞑想をやっているということを、小洒落た瞑想グッズの写真と大量タグを添えて書く」という行為は、イエローを越えて黄土色な気がしてならない。

いつSouffleアカウントに「パワースポットに行ってきた」という投稿がされるか、固唾を飲んで見守りたい。

次回は4月23日更新です。

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『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫

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