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Souffle(スーフル) Souffle(スーフル) 息、できてる?
コラム 2019.06.11

『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫 最近、SNSが殺伐としていないか?

#33 SNSのせいで書類送検。そんなことにならないために。

炎上しない、SNSと仲良く付き合うためのほがらかSNS術!

ほがらかSNSライフSNSに怒りが収まらない担当の友人の近況だが「彼氏が出来てからうちにはあまり来なくなった」そうだ。

だが「相談があると来る」らしい。

まさに「そんなもんだよな」としか言いようがない話だが、友人はその分インスタのストーリーでの近況報告が充実しはじめた、という。

ストーリーと言えば「バイトテロ」という言葉の先駆けとなった、くら寿司のバイトが「魚をゴミ箱に捨てて、それを拾い、まな板に乗せる」という、今見返しても何の意味があり、どこがヤマでオチなのか、さっぱりわからない、真の意味での801映像が投稿された場として記憶に新しい。

拡散されたのはツイッターだが、元はストーリーだったのである。やはり「いい仕事をする」のは常にツイッターさんだ。

そのバイトたちだが、3人が書類送検されたという。

もし起訴され、有罪となれば「前科持ち」になってしまうし、損害賠償を求められたらとんでもないことになるだろう。「悪ふざけ」の代償としては、大きすぎた。

まず本件で言えるのは「裏アカ」などという物は、事実上存在しないということだ。

そんなものは「人目につかないところなら全裸で外に出ても大丈夫だし、罪にならない」と言っているようなものだ。

ただ「見つかりにくい」というだけで、裏だろうが鍵をかけようがネットに投稿した時点で「表に出した」ことには変わりなく、見つかれば瞬く間に拡散するし、お縄になる可能性さえあるのだ。

また、ストーリーは「24時間で消える」ことが売りの機能だが「24時間で消えるから大丈夫」などということは全くない。

その動画を保存してツイッターに転載するのに24時間以上かかる奴はいないのである。

よって「ストーリーは24時間で消えるからヤバいものをアップしても大丈夫」などと考えるのは浅はか過ぎる。

「あとで見返して恥ずかしくなるであろうポエムの朗読動画」を投稿するぐらいに留めておいた方が良い。

だがそれですら拡散されたら厳しいだろう。

つまり24時間で消えてほしいと思うようなものは、はじめからネットに投稿すべきではない、ということだ。

ちなみにくら寿司の事件だが、事件概要を見てみたところ、当初思っていたより若干複雑な事件だった。

拡散された動画を投稿したのは、あの悪ふざけに関わっていた少年とは無関係の少年なのである。

最初、撮影者の少年が悪ふざけ動画を投稿したが、すぐに削除、動画は拡散することはなかった。

しかし削除前に、その少年の友人が動画を保存していたのだ。

その後、撮影者の少年と、動画を保存していた少年の仲が悪くなり「この動画が拡散すれば撮影者の少年を困らせることが出来るはずだ」と踏んだ少年により動画が再度投稿、拡散され、見事に全員困ることになった、という顛末である。

この事件は「リベンジポルノ」に近い側面があるということだ。

つまり、この事件から言えることは、残ったり大人数に見られて困ることは、最初からネットに投稿するな、そして他人のカメラの前では悪ふざけはするな、服は着ておけ、ということだ。

次回は6月18日更新です。

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『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫

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