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Souffle(スーフル) Souffle(スーフル) 息、できてる?
コラム 2019.06.18

『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫 最近、SNSが殺伐としていないか?

#34 小学生にスマホを持たせたら。

カレー沢さんが考える、子供達とSNSの付き合い方。

ほがらかSNSライフ担当が小6になる娘についにスマホを買い与えたが、時間制限や、危険な使い方をしていないかなど、悩むことは多いという。

私も夫がソシャゲをしているのを見ると「もしかして、すごく課金しているのでは?」と心配になるのだが、そう思っている私がまずハチャメチャに課金している。

このように、自分が愚か極まりない使い方をしているのに、何故か家族がスマホを触っていると「愚かなことをしてないか」と心配する。

何故かというと私は相手と違って愚かな行動をやめようと思えばいつでもやめられるのであり、今はその必要がないからやめないだけだ、よって依存症とかではない。

このような状態が「要通院外来」だ。

このように恐ろしいスマホだが、娘のスマホには既に朝「通知200件」が来ており、その恐ろしさを存分に示しているという。

しかし、担当の娘はこの「通知200件」をどう思っていようが、これにつきあわなければならぬのである。

何故なら相手は友達たちであろうから、それにつきあわないと友人関係に支障をきたすおそれがある。

話は変わるが、私の夫には弟が2人いて、2人とも結婚しており、弟嫁は二人とも私とほぼ同年代である。

2人とも良い人なのだが、何故か何をしゃべって良いかわからず、お得意の「無言半笑い」で盆と正月の集まりを過ごしていた。

ある日、その二人が「今の子はスマホがあって良いよね」「わかる高校生の時とかあったら絶対楽しかったよね」という会話をしているのを聞いてすべてを理解した。

何を喋っていいかわからないのは、二人とも学生時代スマホがあったら楽しい「イケてる側グループ所属」だったからである。

つまりイケてない側だった私は、当時の教室でそうだったように習性として「無言半笑い」になってしまうのだ。

そして、私は当然「学生時代にスマホがあるような乱世に生まれなくて本当に良かった」と思っている側である。

最近の子どもは高校入学前から、同じ高校に入学予定の者でLINEグループを結成して入学に臨むという。

それに入れなかった子が入学後どうなるかは、想像もしたくないし、私は絶対に「そっち側」だっただろう。

文明が発達した時代に生まれるというのは恵まれたことだが、逆にその文明が使いこなせないと、旧石器時代に生まれた方がマシだったようなひどい目にもあいかねない、ということである。

学生時代、コミュ症にとって、スマホやネットを使って、学校のリアルな友人と上手くコミュニケーションをとらなければいけないのは辛いことかもしれない。

しかし、大人になると、ネットを使ったコミュニケーション相手というのは専ら、顔も名前も知らないけれどショタコンという性癖だけは知っているという人になってくるのでストレスは減る。

むしろリアルでコミュ症な人間ほど、ネットだけのコミュニケーションを死ぬほど楽しんでいたりする、ソースは私だ。

今、スマホ戦国時代の中で苦しい思いをしている学生の人も、大人になるまでの辛抱と思って、絶望せずに何とか乱世を生き抜いてほしい。

次回は6月25日更新です。

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