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Souffle(スーフル) Souffle(スーフル) 息、できてる?
コラム 2019.07.02

『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫 最近、SNSが殺伐としていないか?

#36 SNSがバズると何が起きるか

自分のツイートがもしバズったらいったい何が起きるの??

ほがらかSNSライフツイッターをやっていると、最初オープンだったアカウントを途中から鍵アカウントにする人を見る。

その理由は様々あるが、意外と「バズり」がきっかけの人も多い。

犬も歩けば棒にあたるように、ツイートも5000リツイートを越えるとクソリプがつくのだ。

それも「あなたが彼女と呼んでらっしゃるのは人間の女性ではなく『枕』と呼ばれるものだと思います」というような「ネタにマジレス」ぐらいなら良いが、厄介な人に粘着されることもある。

私のように、宣伝もかねてツイッターをやっているなら、炎上以外バズは歓迎されることだが、ただ趣味のパッチワーク写真を載せたかっただけの人間からすれば、必要以上に注目を浴びることは平穏な生活を脅かすことになりかねない。

よってバズりがきっかけで、雲隠れ的に鍵をかけてしまう人もいるのだ。

他にも、自分が普通と思ってつぶやいていた特殊性癖の話が思った以上に「変わっている」ことが判明し、わかってくれる好事家のみに発信する「住み分け」のため鍵をかけたり、といろいろ理由はあるが、大体が「己のツイッタランドに平和をもたらすため」に行われている。

また、職場の人間など「知人に知られたら面倒」という理由で鍵をかける人も多い。

これは、そのアカウントで職場の悪口や爆破予告、ほとんど見えてるコスプレ写真をアップするから、という意味ではない。

特に不穏なつぶやきをする予定はないが、特に親しくない知人程度に人間が見ているとわかったら、インターネットでの発言というのは著しく「スピード」が落ちてしまうのである。

例えば「ケータきゅんprprprprpr!」と時速140キロ出せていたアカウントが、1人会社の人間が見ているとわかるや否や「子供たちががんばっている姿をみると私も元気が出ます」など、無意識のうちに法定速度守ったつぶやきをするようになってしまうのである。

もちろんそんなぬるいつぶやきでは、それまで「ツイッター界のスピード凶」と呼ばれた人間が満足できるはずがない。

よって、アカウントに鍵をかけ「思う存分スピードが出せる会員制レース会場」を作るのである。

つまり、鍵をかけた方が、思う存分スピードが出せる上に、事故死するリスクも少なくなるのだが、当然デメリットもある。

鍵アカウントにすると閲覧者が限られるため「発信力」は落ちるのだ。

例えば「うちの猫が宇宙一可愛いから見てほしい」と思っても、鍵アカだとフォロワー以外には見てもらえないのである。

よって、自分の意見や性癖を広く知ってもらいたい場合は鍵アカでない方が良い。

つまり、限られた場所で限られたメンバーで楽しくやりたいのか、それとも多くの人間と大乱交スマッシュブラザーズしたいのかによって、アカウントの開閉を考える必要があるのだ。

ちなみに、そんなにアカウントを広く知られたくはないが、宇宙一可愛い猫はみんなに見てほしいという人は、個別に猫の写真だけをあげる「猫アカ」を作るようアドバイス、そして懇願しておく。

次回は7月9日更新です。

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