公式Twitter 公式Facebook 公式Instagram RSS
Souffle(スーフル) Souffle(スーフル) 息、できてる?
コラム 2019.07.09

『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫 最近、SNSが殺伐としていないか?

#37 インスタとツイッターの違い

インスタに載せることって、あります?

ほがらかSNSライフインスタはアカウントを作りプロフィール画面をペペロソチーノにした時点で「完結」してしまい、全く触っていない。

片やツイッターは約10年間、休むことなく1日68時間やり続けている。

もはや呼吸よりもツイッターをしている時間の方が長いのでは、とさえ思えるレベルだ。

つまり私は同じSNSでもインスタには向いていなくて、ツイッターには向いていた、ということだ。

人間、向いていないことは無理にやるべきではない、趣味なら尚更だ。

私がインスタに向いていなかった理由は「インスタに載せるに値しない人生」であることが、第一だが、その次に「載せられることを自ら作りだそうともしない」という「ガッツのなさ」そして、何かあるごとに写真を撮り、ましてそれを加工して載せるなんて、しゃらくさくてならねえという「面倒くさがりな性格」などが挙げられる。

つまり上記の性格に当てはまる人はインスタには向いていない可能性が高い。

それに対しツイッターはインスタほど、投稿内容のクオリティは問われない。

よって、特に目的があるわけではないが、意味のありなしや、意識の高低に係らず、とりあえず思いついたことを書きたいという人に向いている。

そんな意味も目的もないことをわざわざネットに書く意味はあるのか、と思うかもしれないが、反応がなかろうが誰も見ていなかろうが、自分に起こったことや気持ちを、人にわかるように文章化し、投稿するという行為自体に心を落ち着かせる作用があるのだ。

みなさんも壁に「SEX」と落書きされているのを一度くらい見たことがあるのではないだろうか。

あれは一体何の意味があるのか、書けばヤれるのか、と長年疑問だったが、あれも人の見えるところに己の心情を文章で書き記すことにより、己の性衝動を鎮静化していたのである。

つまり「壁のSEX」こそがツイッターの走りだ。

今のは完全に適当である、忘れて欲しい。

つまり、ケツが痒い時に「ケツが痒い」と言う場所が欲しい人、むしろそういうどうでも良い事をわざわざ書けてしまう人がツイッターに向いている。

ではツイッターに向いていない人はどういう人かと言うと、まずケツが痒い時は掻いて終わらせるという人だ。こういう何事も自己完結できる人はSNS自体向いていない。

次に、スルーが出来ない人だ。

インスタは底はヘドロかもしれないが、表面上は割と清流である。片やツイッタは―投稿の質を問わない分、前にも言った通り「ガンジス河」なのだ。

夕日に照らされた幻想的な姿を見せたかと思えば、目の前をウンコが横切る世界だ。

だが地元の人は「ガンジス河とはそういうもの」として受け入れているのである。

ツイッターも、どんなクソツイが流れて来ても「ツイッターだしな」とスルーする心が必要であり「ウンコした奴は誰だ!」と逐一キレてしまう人には向いていない、もう少し水がキレイな場所をお勧めする。

魚と同じでSNSも自分にあった水を選ぶことが重要である。

前の回を読む 次の回を読む
『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫

『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫

OL兼マンガ家から専業作家になったカレー沢薫さんが気づいたのは、「SNSにしか居場所がない」という事実。インターネットという大事な居場所を地獄にしないために、カレー沢薫さんが提案する、SNSとのほがらかな付き合い方とは?

『国家の猫ムラヤマ』コミック1巻をオンライン書店で購入

『国家の猫ムラヤマ』コミック1巻の電子書籍を購入