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コラム 2019.07.23

『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫 最近、SNSが殺伐としていないか?

#39 スマホカメラのシャッター音が気になる

最新話更新!

ほがらかSNSライフ先日、某博物館に展示の取材に行ったのだが、何とその展示は全展示物撮影可で、もちろんSNSへの投稿もOKであった。

博物館や美術館と言えば、高いマナーが求められる場であり、私語はもちろん、撮影などしようものならその場で無礼打ちされても文句は言えぬというイメージだったが、時代は確実に変わってきている。

複雑骨折してもギプスをキラキラさせてSNS載せてしまう我々である、撮影して良いというのは、願ったり叶ったりだが、そうすることにより「場が荒れるのでは」という危惧も当然ある。

しかし「撮影可」という状況がすぐにマナー低下につながるわけではない、という。

確かに、スマホやカメラなど存在しない時代から「マナー違反」というものはあったのだ。

やる奴は丸腰でもマナーを犯すし、いざとなったら逆に「服を全部脱ぐ」という形で場を混乱に陥れることも出来るのだ。

撮影可になっても来客者の意識により平和は守られる。しかし唯一どうにもならない雑音が「シャッター音」だという。

日本のスマホカメラは必ずシャッター音が出るようになっている。

盗撮などの防犯対策のためなので仕方がないのだが、博物館の担当者曰く「それはどうにかしてほしい」とのことだ。

何故ならこの「シャッター音の義務化」は、一部のパンツを撮りたい人のために、花鳥風月を撮りたい我々が我慢しているという「変態基準」諸外国にも伝わるように言えば「HENTAI standard」なのである。

そんな「悪い方に一律合わせる」のではなく「機内モード」のように「ミュージアムモード」を実装したり、パンツ狙いアングルの「HENTAI shot」の時だけ音がするような臨機応変が必要なのではないか、と担当者は語っていた。

全くおしゃる通りなのだが、残念なことに、一部のために全部が我慢する「HENTAI standard」方式が現在の主流である。

先日も某アイドルグループの一部の常軌を逸したファンのためにツアーが中止になるということがあった、まさに一部のために全部が我慢という事態であり、さらに「あのグループのファンは全員イカれている」というイメージつきだ。

おそらく、この展示でも、とんでもない傾奇撮影者が1人でも現れたら「今後撮影に関しては一考の余地あり」ということになってしまうだろう。

SNSの普及により「撮影可能」や「インスタ映え」を売りにする場所も増えた。

しかし、継続的に撮影可能になるか「諸事情でやっぱり禁止」となるかはその場にいる我々の行いにかかってるのだ

僕の前に道はない僕の後ろに道は出來ると言うが、僕が爆音を鳴らしながら暴走行為をすると後ろの道は通行禁止になる。

公共の場では自分が「HENTAI standard」のHENTAI側にならぬよう気をつけなければならない。

次回は7月30日更新です。

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『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫

『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫

OL兼マンガ家から専業作家になったカレー沢薫さんが気づいたのは、「SNSにしか居場所がない」という事実。インターネットという大事な居場所を地獄にしないために、カレー沢薫さんが提案する、SNSとのほがらかな付き合い方とは?

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