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コラム 2019.08.13

『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫 最近、SNSが殺伐としていないか?

#42 ツイッターから離れたらこうなった。

タイムロッキングコンテナ、その後。

ほがらかSNSライフ先週書いた「タイムロッキングコンテナ」について、皆さまから多くの関心をいただいた。

正確な人数は「一名」そして「担当」なのだが、Gも1匹見たら30匹いるというし、担当が1人でも気になったと言うなら、読者も30人くらい気にしているのではないだろうか。

その前にこのコラムに読者が30人以上いるのか、という問題があるが、このコラムのテーマでもある私の大好きなツイッターは「誰にも聞かれていないことを勝手に話すツール」である。

その達人である私にとって、誰も興味を示していないコンテナの話を1000字程度するなんて朝飯前である。

タイムロッキングコンテナとは、タイマー式の箱であり、その中にスマホなどを入れてロックすると、時間まで開けることはできない。

これを使うことで、スマホとインターネットに触れる時間は格段に減り、ツイッターも一日68時間が、42時間ぐらいに激減した。

だが結果的に良かったと思っている。

もちろん、自分が禁煙した途端「まだ有害な煙買ってんの?」と喫煙者をバカにする人間のごとく「まだSNSで消耗してるの?」などというつもりはない。

時間を制限することにより、ネットに触れている時間がより「濃密」になったのだ。

私はペペロソチーノを1年中300日は食い続けた人間なので、ネットやツイッターもいくらやっても飽きることはない。

だが、あえて3日ぐらいミートソースを食ってみることも大事である。

ミートソース明けのペペロソは「こんなのはじめて食った」というレベルで美味いからだ。

ネットも時間を空けることで「何これ、楽しい、インターネットっていうの?」と、今日初めて出会ったかのようなときめきを覚えられるのである。

つまり「愛しているからこそ距離を置く」という、ネットとの関係が一段高度な「ネクストステージ」に「進んだ」ということである。

「ネットやスマホとの関係にマンネリを感じている」という人にもおすすめのアイテムだ。

タイムロッキングコンテナの使い方だが、私は「45分」で設定している。

やろうと思えば「丸一日」とかも可能だが、禁断症状で箱を破壊しては意味がない。

45分、スマホとネット別れたあと、久方ぶりの逢瀬をしてまた別れるという繰り返しをしている。

別居してからの方が仲良くなる夫婦のように、この方式にしてから、私とネットとの絆はさらに深まったのだが、この方法にもまだ問題はある。

「別れが惜しい」のだ。

久しぶりに会ったスマホとの別れが惜しすぎて、45分スマホと別れ、2時間スマホとデートする、みたいなことをしてしまうのである。

しかも、アイドルの握手会のように「はがし」がいないので、私とスマホの仲を引き裂く者はいない。

それならば最初から「2時間」とかに設定しておけば良いのだが、当然コンテナに入れている間は電話がかかっても取れない。

私に電話をかける人間など皆無なので、杞憂と言えば杞憂なのだが、親が危篤との報を受けれず、死に目に会えなかったら大ごとだ。

その前に2時間もスマホと離れたら「オレ、危篤」の報をみなに送らねばならない。

自分で遠ざけなくても、時間になったらゲーム機を取り上げてくれる「お母さん」などの存在はありがたいものだったのだ。

「うざい」などと思ってはいけない。

次回は8月20日更新です。

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『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫

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