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コラム 2019.08.22

『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫 最近、SNSが殺伐としていないか?

#43 元気がない時のSNSとの付き合い方

暇ができるとついつい見てしまうSNSですが…。

ほがらかSNSライフここ最近、世の中で暗い出来事や酷い事件などが多かった。

そうなると、当然ツイッターのタイムラインもその話題が多くなり、それをずっと見ていて体調を崩された人も多いのではないだろうか。

それに対し「ツイッターを閉じろ、スマホを叩き割れ、外に出ろ」つまり「見るのをやめましょう」というアドバイスがバズっていた。

クソを見たくなければ肥溜めの蓋を閉めろ、というような至極当然のことを言っているように見えるが、真面目な人ほど「見ない」という選択肢が取れないことがある。

確かに、どこぞの何が解釈違いだという、オタク同士の学級会なら見るからにクソなので、蓋を早々に閉めることが出来る。

しかし出来事や事件が重大で深刻だと、それがどれだけ凄惨でも「目をそらしてはいけないこと」だと認識し、蓋が閉めれなくなってしまうのだ。

「思考停止」という言葉がある。

カーズ様で言うなら「考えてもしょうがないから、考えるのをやめた」状態である。

この「思考停止」は考えることを放棄した、つまり問題からの「逃げ」としてネガティブに取られがちだ。

世の中で起こった重大事を「見ない」ようにするのも「思考停止」と取られてしまうかもしれない。

よって、真面目な人ほど、時計じかけのオレンジに出て来た、まぶたおっぴろげマシーンを使ってでも「見て」しまうのだ。

だが「思考」すれば良いというものではない。

思考した結果「この500万の魔除けをリボで買うことにしました」となるなら、思考しない方がマシだ。

このような思考をしてしまうのは大体「元気がない」時である。

元気がない時に思考すると、ネガティブな事ばかり考えるし、平時ではありえないようなバカな決断をしてしまったりする。

思考というのは、考えることが深刻であればあるほど「元気」がある時にすべきなのだ。

では考える元気を得るにはどうしたらよいかというと「思考停止」である。

考えるのをやめることにより、心と頭を休め、考える元気を得るのだ。

カーズ様だって「これを買えば死ねます」という商品をリボで買わないために考えるのをやめたのかもしれない。

問題というのは向き合えば良いというものではない、向き合える精神力がない時に向き合うのは、ただの自殺行為である。

よって「我々が考えていかなければならない問題」という奴がTLに現れても、考える元気がない時は、見なくて良い、無視して推しやおキャット様の動画だけ見よう。

それは決して「逃避」ではない、考えるための「助走」なのだ。

次回は9月3日更新です。

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『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫

『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫

OL兼マンガ家から専業作家になったカレー沢薫さんが気づいたのは、「SNSにしか居場所がない」という事実。インターネットという大事な居場所を地獄にしないために、カレー沢薫さんが提案する、SNSとのほがらかな付き合い方とは?

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