劇場アニメ「フラグタイム」伊藤美来&宮本侑芽インタビュー<前編>
3分だけ、あなたのこと好きにさせて──。二人の女子高生の青春を描いた傑作コミック「フラグタイム」がOVA化され、11月22日より期間限定劇場公開されます。1日3分間だけ時間を止められる気弱な高校生、森谷美鈴と、なぜかその効果がないクラス一の美少女、村上遥の恋と友情の物語。声の出演を果たした森谷役の伊藤美来さんと村上役の宮本侑芽さんが公開前の心境を語りました。
──公開を控えた、いまの気持ちを聞かせてください。
伊藤美来(以下、伊藤) 「収録していた時は“まだまだ先だな”と思っていたんですけれども、あっという間にもう公開だなんて、ドキドキしています。早く皆さんの目に触れていただけたらと思いますし、作品を見た皆さんがどういう反応をしてくれるのかもすごく気になります」
宮本侑芽(以下、宮本) 「わたしもめちゃめちゃワクワクしてるんです。それと同時に自分がこの村上に感情移入しすぎて、どこか子供が巣立っていくような寂しい気持ちもあります。収録していた頃はまだ半袖を着ていて、ものすごく前のことのような気もしていますし、でも、あっという間だったような気もしていて、なんだかわからなくなるくらい興奮しています(笑)」
──二人一緒に収録していたんですか。
伊藤 「はい。今回は特に森谷と村上、2人の掛け合いがすごく大事になってくる作品だったので、毎回2人揃ってずっと一緒に録っていました」
──お互いの印象は?
伊藤 「最初はどんな子だろうって不安も入り混じっていたように思うんですけど、いまはもうマブダチな感じです(笑)」
宮本 「うれしい! ありがとう。私はもともと美来ちゃんのことは知っていて、会う前からずっと“かわいい人だな“って気持ちでいっぱいで、それはいまも変わっていないんですが、喋っていて、テンション感がすごく合うんですよね。学生時代の友だちみたいにワイワイ盛り上がる感じじゃなく、落ち着いて喋れる。何も話さなくても気を使わなくていい。心地いい関係になれて、とてもうれしいです。きっと同い年だからだと思います」
──2人から見た森谷、村上の印象は? どんなことに気を配って、声を当てていましたか。
伊藤 「森谷はコミュニケーションがあまりとれなくて、3分間、時間を止められるすごい能力をもっているのに、それを逃げるためだけに使っているんです。引っ込み思案で、自分にもあんまり自信がない。弱い感じの子なのかなと思いきや、物語が進んでいくにつれて、村上を助けてあげたり、村上のことをもっと知りたいとか、ポジティブな感情が出てきます。最終的にすごくかっこいい子に成長していくので、意外な芯の強さなどをお芝居でも出していけたらいいなと思っていました」
宮本 「私は村上に共感することが多かったですね。ずっと殻に籠って、誰にでもいい顔しちゃったりすることはみんなに心当たりがあると思うんですけど、そういう面をうまく出せていけたらと思っていました。とはいえ、映画的に最後で“村上はどういう子だったのか”っていうことを明かすために、それまでの台詞にはあんまり感情を込めず、どこか上の空で表現しなければならなかったので、結構、難しかったです。それに私は村上と違って、自分の意見をはっきり言うタイプなので、自分を出そうとしない村上に寄せていく作業は簡単ではありませんでした」
後編は11月21日更新です!
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