【イベントレポート】「生きづらさを抱える人へ〜ちひろさんのカレー会〜」安田弘之・菊池真理子・姫野桂 | Souffle(スーフル)
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トピックス 2020.02.26

【特集】

【イベントレポート】「生きづらさを抱える人へ〜ちひろさんのカレー会〜」

1月25日のお昼、トークライブハウス・阿佐ヶ谷ロフトAで、『ちひろさん』『ちひろ』作者の安田弘之さん、『酔うと化け物になる父がつらい』『生きやすい』の菊池真理子さん、そして『私たちは生きづらさを抱えている』『発達障害グレーゾーン』著者であるライターの姫野桂さんを招いてのトークイベント「生きづらさを抱える人へ〜ちひろさんのカレー会〜」が開催されました。

仕事や家庭、社会などの中で生きていく中で、誰しも胸に抱えている「生きづらい」という思い、現代の生きづらさについて、お客さんの声も交えて3人が語るトークイベントです。

前半に登場したのは菊池先生と姫野さん。まずはこの日だけの特別メニュー「ちひろさんカレーLOFT A版」をみんなでいただきます!『ちひろさん』に登場した安田先生考案のカレーを元に作ったもので、たっぷりの野菜にスパイスが効いてて美味しい!

前半トークでは、自らをアダルトチルドレンだという菊池先生と、姫野さんの発達障害の話をきっかけに、人間関係や社会の中でふいに訪れる生きづらさの壁について語り合いました。

そんな中、3月6日公開の『酔うと化け物になる父がつらい』の映画の話も。その映像を見た菊池先生の感想は「自分の実生活が映画になるのは不思議な感じ。ちょっと早い走馬灯やパラレルワールドを見てるみたい」なのだとか。

(c)「酔うと化け物になる父がつらい)製作委員会

(c)2019映画「酔うと化け物になる父がつらい)製作委員会


(c)「酔うと化け物になる父がつらい)製作委員会

(c)2019 映画「酔うと化け物になる父がつらい)製作委員会


(c)「酔うと化け物になる父がつらい)製作委員会

(c)2019 映画「酔うと化け物になる父がつらい)製作委員会

会場が昼からでもお酒が飲めるお店ということで、菊池先生からは「皆さん、適量でお願いします!」と苦笑交じりのコメントも。

後半は安田先生も加わってのトークコーナー。姫野さんが『ちひろさん』の中で強く刺さったという「苦手なのよね、できすぎた良妻賢母って」というセリフ(第29話)をめぐって、安田先生が出来すぎた先達と比較され続けることの辛さを語ります。

「良妻賢母を否定する人っていないんです。我慢強くて家族のことを優先して、なおかついつもニコニコしている人を否定する人はまずいない。でもそれが規準になって、苦しんでる人もいるんです。皆が良妻賢母を目指す世の中じゃなくていいと思うんです」と会場のお客さんに伝えます。

イベント終盤には、お客さんからの質問に3人が答えるコーナーも。

「自分は他の星から来たような存在で、地球の暮らしに慣れることができません」というお客さんからの質問に、安田先生は『ちひろさん』53話のエピソードを引用しつつ「我々はいろんな星から地球に降りてきた宇宙人で、来てる星が違うから、ひとりひとりの価値観が違うのは当たり前。『人間、話せばいつかはわかる』と考えがちだけど、他の星の人だからわからない人がいる、そう思った方が楽になる」と生きやすい暮らしに向けてアドバイス。お客さんも深くうなずいていました。

みんなでカレーを食べながら、3人のトークに耳を傾けるイベントは終始アットホームな空気で、来場したお客さんたちの暮らしにヒントを与えたに違いありません。

【イベントレポート】「生きづらさを抱える人へ〜ちひろさんのカレー会〜」

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