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コラム 2021.02.12

『ムーちゃん通信』赤沼美里 発達障害と自閉症がもっと身近になるコラム!

ムーちゃん通信#20「発達障害のグレーゾーンってなあに?」

『ムーちゃん通信』赤沼美里

「うちの子、発達グレーかも…?」と思った時、親がするべきことは?

発達障害ってそもそもなあに?

発達障害とは、生まれつき脳の発達が他の人とは異なるために、社会生活が困難となっている状態のことをいいます。発達の偏りから得意・不得意の差が大きく、本人の置かれている環境や周りの人とのかかわりにズレが生じてしまうのです。本人の特性を理解し、過ごしやすい環境づくりや声がけなどの支援をすることで、ズレが解消されて生活上の困りごとが少なくなると考えられています。そしてこのコラムでは、以下の言葉を何度でもお伝えするつもりです。発達障害は脳の働き方が原因で生じる障害で【しつけのせいでも育て方のせいでもありません】。

特性があるものの、診断までいたらないグレーゾーン

発達障害のグレーゾーンとは、発達障害の特性がいくつかあって傾向がみられるものの、診断基準を満たしていない状態のことをいいます。診断基準として定められている症状と程度には個人差があり、その日の体調や環境によっても異なります。そもそも発達障害の症状や程度は連続してつながっていることから、当てはまる症状がいくつかあったとしても、どこからが発達障害ときっちりと見極めることは難しいこともあるんですね。グレーゾーンの子が困っていないわけではないことに注意が必要です。

発達障害&グレーゾーンの小学生の育て方(図)より改変

流星くんの場合

「ムーちゃんと手をつないで〜自閉症の娘が教えてくれたこと〜」4巻より

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「思い通りにいかないことがあった時」をイメージしてみてください。あなたならどうしますか? 深呼吸する? 流星くんはムーちゃんが走らないことにイライラして、ムーちゃんを叩いてしまいましたね。このように感情のコントロールがうまくいかずに、衝動的な行動を取ってしまうことは、発達障害の特性のひとつです。発達障害ではなかったとしても、流星くんの行動は周りも困ってしまいますし、本人もきっとつらい思いを抱えているはずです。以下を参考にしてみてください。

・いったん別の場所に移動させて気持ちを落ち着ける
・「叩く子は悪い子」など人格を否定せず、「叩くことはいけないこと」と行動のみを注意する
・落ち着いた後「どうしたらよかったと思う?」と適切な行動を考えてもらう。考えるのが難しい場合には、「次はこうしてみようか」と具体的な提案をする

ムーちゃんからひとこと
発達障害の子のための工夫って、実はどんな子にも力を発揮するんだよ。環境を整える、声がけを変えるだけでもお互いの毎日が楽になるからぜひ試してほしいな。どうかひとりで悩まないで。

【参考文献】
・井上雅彦/監修、LITALICO発達ナビ編集部/協力『発達障害&グレーゾーンの小学生の育て方』(2020年、すばる舎)
・吉野加容子/著『発達障害とグレーゾーン 子どもの未来を変えるお母さんの教室』(2018年、青春出版社)

ムーちゃん通信

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『ムーちゃん通信』赤沼美里

『ムーちゃん通信』赤沼美里

Souffleで公開中のマンガ「ムーちゃんと手をつないで〜自閉症の娘が教えてくれたこと〜」がもっとよくわかる! 医療ライター赤沼美里によるコラム連載。

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