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コラム 2021.12.07

『ムーちゃん通信』赤沼美里 発達障害と自閉症がもっと身近になるコラム!

ムーちゃん通信#24 流産ってどうして起きるの?

『ムーちゃん通信』赤沼美里

流産はどうして起こるか知っていますか? 原因と種類を詳しくご紹介します。

妊娠22週より前に妊娠が終わってしまうこと

流産とは、妊娠の早い時期に赤ちゃんが亡くなってしまうことです。妊娠22週より前の段階で妊娠が終わることを「流産」と定義しています。22週未満では、発達が十分でないために、おなかの外では赤ちゃんが生きられないと考えられているからです。流産のほとんどは、妊娠12週未満の早い時期に起きます。

流産は、決してめずらしいものではありません。医療機関で確認された妊娠のうちの約15%が流産となり、妊娠を経験した女性の約40%が流産しているとの報告もあります。

流産の原因

流産の原因で、もっとも多いのは染色体異常です。流産の60~70%、40歳以上の流産では80%以上が染色体異常によって起こります。

私たちの体の細胞ひとつひとつの中に、23対(計46本)の「染色体」が入っています。染色体は、細い糸のようなDNAが巻き付いてできたもので、体の設計図が記載されています。卵子と精子は、それぞれ23本ずつの染色体を持っています。卵子と精子が合体して、父親と母親の設計図を受け継いだ23対46本の染色体を持つ受精卵となるのです。受精卵は細胞分裂を繰り返して成長し、赤ちゃんが誕生します。

【染色体異常】
染色体異常は、受精時に2本となるべき染色体の数が多くなったり、逆に1本しかなかったり、染色体の形や構造が変わったりしてしまう状態のことです。染色体異常があると、設計図が正確ではありません。そのため、受精してもうまく育たずに流産してしまうのです。残念ながら、ほとんどの流産は受精した時点で決まってしまっていて、予防することができません。

(「ムーちゃんと手をつないで〜自閉症の娘が教えてくれたこと〜」5巻より)

(「ムーちゃんと手をつないで〜自閉症の娘が教えてくれたこと〜」5巻より)

流産の種類

ムーちゃん通信24 「流産ってどうして起きるの?」

※切迫流産:流産の一歩手前の状態。流産と異なり、妊娠継続の可能性がある。ただし妊娠12週までの切迫流産で、流産を予防する有効な薬はない。

ムーちゃんからひとこと
医学の進歩のおかげで、妊娠21週で産まれた赤ちゃんも助けられるかもしれないと、研究が進んでいるよ。ただ超早産の赤ちゃんには、障害がある場合が多いんだ。だから、生まれたあとも、しっかりと支援する仕組みも考える必要があるよ。

【参考サイト・文献】
・公益社団法人日本産婦人科学会『流産・切迫流産』
http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=4 2021年5月31日参照)

・公益社団法人日本産婦人科学会『No.99 流産のすべて』
https://www.jaog.or.jp/notes/note8514/ 2021年5月31日参照)

・NHK『“妊娠22週”助けられない命』
https://www.nhk.or.jp/d-navi/sci_cul/2019/10/story/20191008_story/ 2021年5月31日参照)

・Newton別冊『XY染色体の科学―男性か女性かを決める』(2013年、ニュートンプレス)

次回は12月14日更新です。

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『ムーちゃん通信』赤沼美里

『ムーちゃん通信』赤沼美里

Souffleで公開中のマンガ「ムーちゃんと手をつないで〜自閉症の娘が教えてくれたこと〜」がもっとよくわかる! 医療ライター赤沼美里によるコラム連載。

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