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コラム 2019.07.16

『ムーちゃん通信』赤沼美里 発達障害と自閉症がもっと身近になるコラム!

ムーちゃん通信#5 療育施設って何するところ?

『ムーちゃん通信』赤沼美里

療育に通わせることのメリットって? 子どもの発達への影響は? 気になる「療育施設」についてわかりやすく説明します!

療育は社会で生きやすくなるためのお手伝い

療育とは発達に偏りのある子の発達を促し、社会の中で自立していけるように支援する取り組みのことで、その取り組みを専門的に行うための場所が療育施設です。

「ムーちゃんと手をつないで〜自閉症の娘が教えてくれたこと〜」2巻より

「ムーちゃんと手をつないで〜自閉症の娘が教えてくれたこと〜」2巻より

【療育の大きな目的】
・認知領域、言語領域、運動領域の発達を促すこと
・食事、排せつ、着替えなど身の回りのことを自分でできるようにすること
・人の表情を理解する、順番を待つ、挨拶をするなどの社会的スキルを身につけること

療育施設にはさまざまな専門家がいます

療育施設にはたくさんの専門家がいて、発達障害の子どもたちを多角的に支援する体制が整っています。困りごとは子どもによって違うため、療育を行う際にはひとりひとりに作成された支援計画をもとに支援が行われます。

理学療法士

座る、立つ、歩くなどの運動面の発達を促す専門家です。

作業療法士

手先が不器用、着替えられない、姿勢が悪い、こだわりが強いなど日常生活でのさまざまな困りごとへの支援をします。

言語聴覚士

ことばが出ない、発音が不明瞭など、ことばに関係する支援の専門家です。食べ物を噛んだり、飲み込んだりする機能の発達を促す指導も行います。

臨床心理士

発達検査のほか、かんしゃくなど情緒面の心配事など発達全般への相談、支援に携わる専門家です。

※施設によって異なるものの、これらの専門家のほかにも保育士、医師、看護師などの専門スタッフがいるところもあります。

個別療育とグループ療育

療育施設で行われる療育は、専門スタッフと子どもの1対1で行う個別療育と、少人数のグループで行うグループ療育の2つのプログラムに分けられます。保護者と一緒に行うかどうかは、施設の方針やプログラム内容によって異なります。

「ムーちゃんと手をつないで〜自閉症の娘が教えてくれたこと〜」2巻より

「ムーちゃんと手をつないで〜自閉症の娘が教えてくれたこと〜」2巻より

個別療育

グループ療育

・専門スタッフと子どもの1対1
・ひとりひとりの子どもの特性やニーズに合わせたプログラム
・運動面の発達や、手先の練習、ことばの練習などは個別療育が向いています。

・2~10人前後の少人数
・ルールのあるゲームや、まわりの友だちと一緒にやる遊びや課題が中心
・人と協力すること、ルールを守ること、並んで待つことなど、社会性やコミュニケーション力を伸ばすことに向いています。

ムーちゃんからひとこと
子どもの特徴や困りごとの理由、対応策を専門スタッフと一緒に考えて、おうちや保育園・幼稚園でも実践してもらえたら嬉しいな。お母さんも悩みを共有できるお友だちが見つかるかもしれないね。療育施設は親子がより楽しく過ごせるようになるための場所なんだよ。

ムーちゃんと手をつないで

【参考文献】
・岡田俊/著『発達障害のある子と家族のためのサポートBOOK 小学生編』(2012、ナツメ社)
・金生由紀子、渡辺慶一郎、土橋圭子/編『新版 自閉症スペクトラム症の医療・療育・教育』(2016年、金芳堂)
・田中哲、藤原里美/監修『発達障害のある子を理解して育てる本』(2015、学研プラス)
・東京小児療育病院 医療スタッフ/著、赤星惠子/監修『東京小児療育病院の発達障害外来にみる発達障害の理解と治療・支援』(2015年、東京小児療育病院)
・藤原里美/著『はじめての療育 わかって安心!発達障害の子どもとの上手なかかわり方』(2015年、学研プラス)

次回は7月23日更新です。

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『ムーちゃん通信』赤沼美里

『ムーちゃん通信』赤沼美里

Souffleで公開中のマンガ「ムーちゃんと手をつないで〜自閉症の娘が教えてくれたこと〜」がもっとよくわかる! 医療ライター赤沼美里によるコラム連載。

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