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コラム 2025.12.24

『コラム!家活!~女ふたり、家を買う?~』 執筆:石岡茜(ことり不動産) まんがは隔週水曜更新!!

【家活コラム】賃貸に住むメリット・デメリット

『コラム!家活!~女ふたり、家を買う?~』 執筆:石岡茜(ことり不動産)

フリコさん、エイタツさん、家を買うのか、このまま賃貸に住み続けるのか、悩まれていましたね。住まいを選ぶとき、「賃貸にするか、購入するか」という二択が話題になります。漫画では、購入の良さをお伝えしていましたが、今回のコラムでは、“賃貸で暮らすという選択”にスポットを当てて、メリットとデメリットをご紹介します。

「住まい方」を考えるときの、ヒントとしてご参考にしてください。

賃貸に住むメリット・デメリット

①住み替えの自由度が高い

賃貸のいちばんの魅力は、やっぱりこの“身軽さ”です。
転勤や結婚、出産、リモートワークの普及など、私たちの生活には予想外の変化が多くあります。
そんなときに住まいが固定されていないというのは、大きな自由につながります。

もちろん、購入した住宅でも売ったり貸したりして住み替えることはできますが、
どうしても時間や費用がかかってしまいます。
その点、賃貸なら解約の手続きをすればすぐ次の生活へ進めるという気軽さがあります。

特に、まだキャリアやライフプランが決まりきっていない若い世代にとっては、
この“動きやすさ”は大きなメリットと言えそうです。

②修繕や管理の負担が少ない

設備が壊れたり、建物に不具合が出たときは、
基本的に大家さんや管理会社が対応してくれるのが賃貸の嬉しい点。

「メンテナンスのことはあまり気にしたくない」
そんな方にとっては、安心して暮らせるポイントです。

マンションを所有すると、大規模修繕やエレベーター更新に伴う修繕積立金の値上げ、総会への出席など、思っている以上に手間や費用がかかることも。
賃貸なら、こうした心配がぐっと減ります。

③固定資産税などの税金がかからない

賃貸では、固定資産税や都市計画税といった税金はかかりません。毎年10万円〜数⼗万円かかる税負担が不要のため、その分、生活費や貯蓄、趣味に回せるお金が増えます。

「住居にかかる固定費をシンプルにしたい」という方には、特に魅力的です。

④生活エリアを“試せる”

街の雰囲気、治安、駅までの距離、スーパーの使いやすさ…。実際に住んでみて初めてわかることは、意外と多いものです。

賃貸なら、気になるエリアにまず“お試し”で住んでみて、「ここに長く暮らせそう?」を確認してから購入に進むこともできます。失敗の少ない住まい選びにつながります。

賃貸のデメリット

①家賃は払い続けても資産にならない

賃貸の大きな弱点は、何年家賃を払っても自分の資産にはならない点です。購入の場合は、ローンを完済すれば“自分の持ち家”になりますが、賃貸は将来もずっと家賃が必要になります。

老後に家賃を払い続けられるかどうかは、長期的なライフプランを考える上で大切なポイントです。

②家賃が上がる可能性がある

物価上昇、人気エリアへの入居者の集中、建物の改修などによって、家賃が上がることは珍しくありません。

特に都市部の便利なエリアでは、じわじわと家賃が高くなる傾向があります。

③間取り・内装の自由度が低い

賃貸は、住まいを自由にアレンジすることができないため、間取り・内装の自由度があまり高くありません。壁の色を変える、棚を作り付ける、キッチンを替えるなど、大きな変更はもちろん、小さなDIYでも原状回復が求められます。

自分好みの空間づくりをしたい人には、少し物足りなく感じるかもしれません。

④高齢になると契約が難しくなることも

賃貸は入居審査があるため、年齢を重ねると契約が難しくなる場合があります。年金収入のみになったり、緊急連絡先を確保しにくくなったり、健康面の理由で入居を断られるケースもあります。

長く賃貸で暮らすなら、早めに老後の住まい方を考えておくことが安心につながります。

⑤長期的にはコストが高くなる可能性

10年、20年、30年と長期で見たとき、購入よりも賃貸のほうが住居費が高くなることがあります。特に都市部では家賃が上がり続けることもあり、老後の負担が大きくなる可能性は否めません。

まとめ:賃貸は“身軽さ”と“柔軟性”が魅力の住まい方

賃貸には、
•人生の変化に対応しやすい柔軟さ
•修繕や管理を気にしなくていい気楽さ
といった大きなメリットがあります。

一方で、
•資産として残らない
•老後の不安が残りやすい
•家賃が上がる可能性がある
といったデメリットもあります。

どちらが正解ということではなく、“いまの自分のライフステージや価値観に合っているか”を考えてみることが大切です。ぜひ、これらのポイントを参考に、自分らしい住まい方を考えるきっかけにしてみてください。

次回は1月14日公開です。

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「家を買う」と聞くと、一見とても大きな決断に思えるかもしれません。でも、誰もが毎日必要とする“住まい”について、一度しっかり考えてみることは、とても大切なことです。

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