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コラム 2019.06.17

『月曜日のお寺ごはん』青江覚峰 浅草・緑泉寺のお坊さんによる人生相談

#30 頼みごとを断れません。

『月曜日のお寺ごはん』青江覚峰

気がついたら、いつも人から雑用など押し付けられ都合の良い扱いを受けている気がします。断る勇気が欲しいです。

単刀直入に言います。

それはあなたの「選択」の結果です。受け入れましょう。

なんでも押し付けられるのは腹立たしい。でも断るのは気まずい。どちらも嫌なんですよね。わかります。けれどどちらかを選ばなければならない。積極的にしろ消極的にしろ、あなた自身で選んだ結果が、「雑用など押し付けられ都合の良い扱いを受けている」状態なのです。どうしても我慢ならないと言うなら、「嫌だ」と一言言えばいいのです。本当に断りたいのなら、勇気は出せばいい。だいたい、勇気だなんて大げさな言葉を使うほどのことではないはずです。

ではなぜそれが言えないのか。そこに、頼られる存在でいたい、なんでも受け止めてくれる人だと思われていたい、そういった意識がありはしませんか?

それは自分を良く見せたいという欲、つまりエゴです。

欲、エゴ、と強い言葉を用いましたが、それが悪いことだというわけではありません。人から良く思われたいという気持ちは誰にでもあるものです。また、心の内がどうであれ、頼まれごとを引き受けた、求められるところに応えたという、行動を起こしたというのは紛れもない事実です。それは誰にでもできるものではありません。

そして、ありがとうと喜ばれる。ちょっと気分のいいものです。少々得意げな気持ちになって、「お安い御用ですよ」「またいつでもどうぞ」なんて気前よく言ってしまうかもしれません。たとえそれが社交辞令であっても。ところが時として、「面倒くさい」「わたしばっかり」「都合よくこき使われて」と心がささくれることがある。

「都合の良い扱いをうける」とあたかも相手に責任があるかのようですが、それを受け入れるかどうかはご自身に委ねられています。様々な状況や感情を秤にかけて、「断らない」という道を自ら選択しておきながら断る勇気がほしいとは、それこそ都合がいいというものではないでしょうか。

押し付けられていると思うから腹も立つのです。そうではなく、自分がそうしたいからしているのだと、腹をくくってみて下さい。良く思われたいからやっているのだ、断りたくないからやっているのだと、自分自身の都合で選んだ行動なのだと、自分で自分を認めることが大切です。

次回は6月24日更新です。

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臼井幸(うすいさち)という名前のとおり、なんだかツイていない日々をおくる27歳のOL・サチ。ひとり暮らしでコンビニ飯ばかりの日々を過ごすうち、大好きだった食べることが楽しくなくなってしまった…。残業続きで疲れ果てたある夜、サチはコンビニで茶髪の男子から声をかけられる。「これからオレたちと一緒に飲もうよ!」となかば強引に連れて行かれたのは近所のお寺で…?テレビドラマ化もされた美坊主達と一緒につくる、精進料理コミック!

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