『月曜日のお寺ごはん』青江覚峰 浅草・緑泉寺のお坊さんによる人生相談
#48 就職活動がうまくいきません。
今週の相談:現在就職活動中なのですが、なかなかうまくいきません。
「自分は社会から求められていないのではないか」と疑心暗鬼になる自分を止められません。どうしたら、前向きに就職活動に取り組めるでしょうか。
就職活動は選ばれるのをただ待つようで、本当に苦しい時間を過ごすこととなりますね。
これを根本的に解決するには、就職活動を終わらせる=就職するしかありません。
しかし、それができないから悩む。ジレンマですよね。
おそらく今心の中では「今回の面接は相手にいい印象を与えられたいかな」とか
「次は受かるかな?受かったらいいな」とか
「もしここが駄目だったら、自分はもうどこにも拾ってもらえないんじゃないだろうか」など、様々な感情が渦巻いていることでしょう。
そして、なかなか思うような結果が出ずに、
「自分は社会から求められていないのではないか」と不安に押しつぶされそうになってしまっているのですね。
でも、会社が求めてることって、それぞれの会社によって全く違うものです。
もっと言えば、同じ一つの会社でも、そのときそのときの状況によって求める人材が違います。
私自身も会社を経営してもいますが、タイミングによって、営業の人が必要だったり、事務の人が必要だったり、秘書的な役割の人が必要になったりと様々です。
私の会社くらいの規模であれば、今足りないという人材をピンポイントで募集しますが、
ある程度の規模の会社では毎年のように一定数の社員を採り、必要な部署へ必要な人材を割り振るというかたちを採っているでしょう。
さらに、例えば営業を任せられる人材が必要となっても、精力的にフットワーク軽くどんどん外に出ていくタイプの人が必要なのか、そうではなく、熱心に相手の話を聞き、うまく需要を引き出すようなタイプが望ましいのかなども、タイミングによって違うのです。
その会社が、今どのような人材を何人必要としているかというのは、外部の人間にはわからないものです。
相手のことを考えてもわからなければ、結局は自分のことを率直に伝え、判断してもらうしかありません。
「私はこういったことをしてきました」
「私はこういうことができます」
「私の興味がある分野はこれこれです」
と、自分のことを明確にわかりやすく伝えていく。
その結果、「こういう人を今まさに求めていた」となれば、そればご縁がつながったということです。
「私はこういう人間です。お役に立ちそうですか? あなたが必要としているものとマッチしたらお互いにラッキーですね」
というくらいの気持ちでいるくらいでちょうどいいでしょう。
まずは、自分はこういう人間なんだとしっかり語ること。
自信を持ってそれをぶつけられるように準備しておくのが不安解消の一助となります。
応援しています。
次回は11月11日更新です。
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