『木曜日のシェフレラ通信 うこぎんの相談室』杉田真也 スクールカウンセラーによる子どもの心と向き合うコラム
第1回 スクールカウンセラーってどんな仕事?
エレガンスイブで連載中! Souffleでも公開中のマンガ「木曜日のシェフレラ スクールカウンセラー五加木純架」がもっとよく分かる。
臨床心理士、公認心理師の杉田真也さんによるコラム連載。第1回はスクールカウンセラーについてです。
このコラムを読んでくださっている保護者の皆様、お子様の通う学校にスクールカウンセラー(SC)はいるでしょうか?
学校からのお便りで存在は知っているけれど、どんな相談をしたらいいのかわからない、なんてことはないでしょうか?
今回は、スクールカウンセラーがどんな仕事をしていて、どんな相談ができるのか紹介していきます。少しでもスクールカウンセラーのことを身近に感じてもらえると嬉しいです。
スクールカウンセラーってどんな仕事?
スクールカウンセラーの相談は、児童・生徒本人はもちろん、その保護者の方も受けることができます。他にも、学校の先生からの相談を受けたり、校内での研修を実施したりしています。
多くのスクールカウンセラーは、公認心理師や臨床心理士などの資格を持ち、「心の専門家」として、子どもにまつわる相談や支援を行っています。
どんな相談ができるの?
スクールカウンセラーへの相談の例として、次のようなものがあります。
○学校での友人関係
○家での子どもとの関わり方
○不登校
○いじめ
○学習での困りごと
○リストカットなどの自傷行為
○メンタルの疾患に関すること
○子どもの発達に関すること
もちろん相談内容は、ここに挙げたことだけではありません。
それに、子どもの性格も置かれている状況も、どれ一つとして同じものはありません。スクールカウンセラーは、子どもの個別性を大切にして相談にあたっています。
相談に行くのが心配だけど…。
スクールカウンセラーに相談してみたいけれど、「こんな相談をしてもいいのかな」「もっと困っている人がいるだろうから遠慮しよう」「相談していることがばれてしまったらどうしよう」なんて思われる方も多くいるようです。そのようなご心配をされるお気持ちはごもっともです。
でも、悩みごとに大きいも小さいもありません。また、スクールカウンセラーには『守秘義務』があり、許可なく相談内容を他人に教えることはありません。
お子様のことで何か気になることがあれば、まずは一度スクールカウンセラーを訪ねてみてはいかがでしょうか。
参考サイト
文部科学省「スクールカウンセラー等活用事業に関する Q&A」
文部科学省「2 スクールカウンセラーについて」
次回は7月20日更新です。漫画「木曜日のシェフレラ スクールカウンセラー五加木純架」ためし読みはこちら▶▶
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