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コラム 2019.07.30

『ムーちゃん通信』赤沼美里 発達障害と自閉症がもっと身近になるコラム!

ムーちゃん通信#7「療育施設と幼稚園のどちらにも通えるの?」

『ムーちゃん通信』赤沼美里

療育施設に通っている発達に偏りのある子も、幼稚園や保育園にも行けるんです! 見学するときはどんなところに注目すべきかお伝えします!

約2割の子どもが併用しています

2015年に全国の発達支援センターを対象に行われた調査では、療育施設に通園する子どものうち保育所・幼稚園を併用している子どもの割合は19.5%にのぼると報告されています。障害児を受け入れている保育所・幼稚園の多くが療育施設と連携しており、個別の支援計画の作成や環境調整など子どもに合わせた支援を行っています。

ただし自治体によって基準が異なるため、希望しても療育施設と幼稚園・保育所の併用ができないことがあります。まずは自分の住んでいる地域で併用が可能か、発達支援センターや自治体に問い合わせてみてくださいね。

「ムーちゃんと手をつないで〜自閉症の娘が教えてくれたこと〜」2巻より

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入園前に必ず見学して!

実際に自分の目で見て、園の雰囲気や環境を確認することが大切です。特に私立保育所や幼稚園は独自の方針で運営していることが多いため、注意が必要です。一斉保育で規律が厳しい園に入ってしまうと、発達障害のある子は強いストレスを受けることになるかもしれません。子どもがその子らしく、安心して過ごせる場所が一番大切ということを忘れないでくださいね。

●発達に偏りのある子も楽しそうに過ごしているか
発達障害のある子がすでに通っている場合には、様子を見学させてもらいましょう。

●発達障害への専門知識があるか
発達障害に対する園の取り組みや考え、担当職員について聞いてみて。発達障害の担当職員がいない場合でも、発達障害のある子の受け入れ実績なども園の取り組みの判断材料となります。

●加配制度が利用可能か
加配制度とは、発達障害を含め特別に支援が必要な子のために保育士を追加で配置する制度のことです。保育所だけでなく、公立幼稚園でも加配ができることがあるので聞いてみましょう。また、私立幼稚園でも特別支援教育のための補助金が利用できるので問い合わせてくださいね。

●環境整備が行われているか
見通しを持たせる工夫がある、気持ちを立て直すための場所が用意されている、情報を視覚的に掲示している、適切に声がけをしているなど、発達障害の子のための環境が整っているか確認しましょう。

ムーちゃんからひとこと
幼稚園・保育所によって対応はさまざま! だから必ず見学に行ってほしいな。子どもの個性や多様性を認めてくれるような園に通えると親子で楽だよ♪

ムーちゃん通信「療育施設と幼稚園のどちらにも通えるの?」

【参考文献】
・田中哲、藤原里美/監修『発達障害のある子を理解して育てる本』(2015、学研プラス)
・内閣府子ども・子育て本部『子ども・子育て支援新制度について』(2018年5月)
https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/132/
・社会福祉法人 日本保育協会『保育所における障害児やいわゆる「気になる子」等の受入れ実態、障害児保育等のその支援の内容、居宅訪問型保育の利用実態に関する調査研究報告書』(2016年)
・久保山茂樹 他/著『発達障害のある子どもへの学校教育における支援の在り方に関する実際的研究-幼児教育から後期中等教育への支援の連続性-研究1 幼稚園における支援に関する研究』(国立特別支援教育総合研究所、2012年)
・日本知的障害者福祉協会児童発達支援部会『平成26年度 全国児童発達支援センター実態調査報告』(日本知的障害者福祉協会、2017年)

次回は8月6日更新です。

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『ムーちゃん通信』赤沼美里

『ムーちゃん通信』赤沼美里

Souffleで公開中のマンガ「ムーちゃんと手をつないで〜自閉症の娘が教えてくれたこと〜」がもっとよくわかる! 医療ライター赤沼美里によるコラム連載。

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