自分のビジョンを決めるのは世間だと思う
−この先「こんなお仕事してみたい!」という願望はありますか?
柴田:マンガが大好きなので、マンガ関連のお仕事ができたら最高ですね。でもそのためには、本当にちゃんと好きでいなきゃなって。やっぱりその作品を好きな人には「この人、あんまり知らないんだな」っていうのはわかっちゃうし、失礼だから。
−ずっとお話を伺っていて、とても「素直」で「まっすぐ」だなぁと思いました。話す言葉に迷いもないし、すごく頭のキレる方なんじゃないかなぁと。
柴田:うれしいです! わたし、撮影で言われて嬉しいのも「かわいい」よりも「はやい、うまい、やりやすい」なんですよ(笑)。「仕事できる」って言われるのが一番嬉しいんです。
わたしがちゃんと期待に応えることによって現場がはやく終わるなら、それは嬉しいこと。クオリティ高くて、早いに越したことはないですよね。それをモチベーションにして頑張っています。
−今後は、モデルだけじゃなくてタレントとしても頑張っていきたいとか、モデルをずっと続けたいとか、そういうお仕事全体のビジョンはありますか?
柴田:実は、将来の具体的なビジョンはないんです。それを決めるのって自分じゃなくて、世間だと思っているから。それこそ、「モデルを続けたい!」と思っても、需要がなければ続けられない。
もちろん、「なりたい自分」に向かって頑張るのも大事なことだと思いますけど、わたしは、誰かに求められることに感謝をしながら、ひとつひとつ頑張っていきたいです。
柴田さんは、「本当は、男性が女性に優しいマンガが好きなんです。でも、『凪のお暇』は特別」と話す。
「男性の登場人物に癒されるわけじゃなくて、女性である凪から元気をもらえる。悩みながらも実は芯が強い凪を見ていると、応援したくなっちゃいます。凪が自分にとっての本当の幸せを見つけていく過程、本当に楽しみです」