公式沢薫先生のお通りである。
前々から自分はTwitterに相手にされていない、だがどんなに冷たくされても俺は地獄の果てまでTwitterについていく、Twitterの嫌がる顔が見たい、という一念でTwitterに粘着してきたが、ここにきてTwitterから「公式マーク」を賜ることとなった。
「公式マーク」とは、Twitterから「お前は本物だ」と認められた時に与えられるマークのことである。
「本物」というのは「本物のTwitterユーザー」という意味ではない、それはTwitterが私に死んでも与えたくないものの一つだろう。
SNSを使った中傷行為というのは、本人のリプ欄に直接攻撃を仕掛けたり、事実無根や著しく評判を下げる情報を書き込んだりするだけではない。
中傷したい相手になりすまし「チーズ牛丼を食いながら有線イヤホンで音楽を聴き、マジックテープの財布で会計してる奴は何やってもダメ」など、相手の評判を下げるような言動を行うことも含まれる。
実際なりすましによる誹謗中傷で裁判になり罰金となった事例もある。
そうなったら「そういう奴は本当に何やってもダメに決まっているだろう」という言い訳は通らないので「ネットのなりきりは二次元キャラまで」を肝に銘じておいてもらいたい。
しかし、なりすましでもそれが本物だと信じてしまう人はいる。
よって「俺が本物だ」という証明としてアカウントにつけられているのが「公式マーク」だ。
その公式マークが与えられ、私は晴れて本物のカレー沢薫だとTwitterに認められた存在になったのだ。
ただし、私になりすますような、なりすましセンスのない奴は見たことがないので果たして私に公式マークが必要なのかがそもそも疑問である。
そして何より私は「公式マークを申請していない」のだ。
公式マークというのは本人が「本物であると認めてくれ」とTwitterに申請し、Twitterが本物であると確認したら付与されるものであり、申請しても「本物のアイドルのアカウントにしては語尾がキモい」等の理由かどうかはわからないがTwitterが認めなければ付与されないのである。
それが突然、申請もしていないのに「お前は本物のカレー沢だ」と認定されてしまったのである。
よって当然、本物である証拠など提示していない。
つまりTwitterの独断で本物認定されたということだ。
幸い私は本物のカレー沢だったから良いが、このようなTwitterによる「誰が本物かは俺が決める方式」だと、いつか偽物を誤認定という事故が起こってしまうのではないか。
もしくは例え偽物であっても俺様が認めた瞬間それが「本物」となり、それ以外は例え本物でも偽物なので、そもそも誤認定などという概念がない、という理屈なのかもしれない。
ついに真贋すら自分で決めはじめてしまったTwitter、今後善悪すらTwitterルールで裁き始める可能性がある。
イーロンに買収されてますます俺が法律(ルール)だを体現するようになったTwitter、そんなTwitterに認められたことを誇りに思いながら今後もTwitterに励みたい。
このマークは俺の勲章である。
次回は5月24日更新です。
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