『ムーちゃん通信』赤沼美里 発達障害と自閉症がもっと身近になるコラム!
ムーちゃん通信#14「自傷・他害はどうしたらいい?」
発達障害のある子で親が困るのが「自傷・他害」です。始まったらどう対処すべき?
コミュニケーションが苦手な子に多い
自傷は壁に頭を打ち付ける、自分の腕を噛む、髪の毛を抜く、爪を噛むなど、文字通り自分の体を傷つけてしまうことです。一方、ムーちゃんがお友だちの頬を噛んだように、相手に攻撃を加えてしまうことを他害といいます。
困っている! というサイン
知的障害や自閉症スペクトラムがあってコミュニケーションが苦手な場合には、「こうしてほしい」「これが嫌だ」「分からない」「つらい」など、自分の困りごとを言葉で表せません。そのため周りからみると問題にしか見えない自傷/他害行動を起こしてしまうのです。自傷/他害行動は本人からのSOSサインだと考えると、問題行動への見方も変わるかもしれません。
まずは離れる
自傷/他害行動が起こってしまった場合には、できるだけ素早くその場から離し、静かで落ち着ける場所に移動しましょう。お友だちを叩いてしまっている時は、叩かれた子が安心できるような声がけも忘れないでくださいね。
こうしてみよう!
何に困っているのか、観察する |
こだわりは認めてあげる |
自傷/他害以外の意思表示を教える |
周囲のお友だちに、伝わりやすい声のかけ方を教える |
環境を整える |
ムーちゃんからひとこと |
【参考文献】
・内山登紀夫/監修、伊藤久美/編『新しい発達と障害を考える本(1)もっと知りたい!自閉症のおともだち』(ミネルヴァ書房、2013年)
・内山登紀夫/監修、諏訪利明・安倍陽子/編『特別支援教育をすすめる本(1)こんなとき、どうする?発達障害のある子への支援[幼稚園・保育園]』(ミネルヴァ書房、2009年)
・厚生労働省『強度行動障害リーフレット』
次回は5月14日更新です。
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