依然「Clubhouse」が盛り上がっているようである。
だが相変わらず私のTLには「Clubhouseには一切触れない」「やってないけどClubhouseは何か気に入らねえ」という二種類の人しかいない。
さすが私がフォローを厳選したTLだ、流行りものに対する面構えが違う。
しかし私もClubhouse自体は登録しているし、読者向けに発信をしてみてはどうかとも言われている。
売れない作家には宣伝費がでない昨今である、好みに関わらず宣伝や読者サービスになるなら何でもやるべきだと思っている。
しかし率直に言うと「怖い」のだ、このClubhouseに対する恐怖はClubhouseをやる際の注意点になるのではないかと思う。
まずClubhouseの問題点はすでにいくつか指摘されているが、まず「マルチや詐欺の温床になるのでは」と言われている。
マルチでも宗教でも、人を勧誘したい時は必ず「一度会って話しましょう」と言われる。
そして、待ち合わせのドトールに行くと、アポを取ってきたカワイ子ちゃんの後ろに「入社20周年」という風格のパイセンが控えており、英国紳士顔負けのエスコートで「角席」へと案内されていくのである。
このように、コミュニケーションツールは数あれど、人を何かに引きずりこみたい時は「対面での会話」そして「複数対1人」が一番効果的なのである。
しかしその方法だとまずド〇ールまで呼び出すまでが難関なのだ。
その点Clubhouseは「VD(ヴァーチャルドトール)」を簡単に作り出せるツールであり、他のSNSよりそう言った行為の成功率が高いといえる。
リスペクトするインフルエンサーの配信を聞きに行ったら、いつの間にかド〇ールの角席に座っていた、ということが普通に起こりかねないのだ。
よってClubhouseは、会話能力が低く、押しに弱い人間は被捕食者になりがちなのでそういうタイプは「やらない」というのも手かもしれない。
また「リアルタイムでの会話」というのは、コミュニケーション方法の中でも最難関の部類である。
ツイッターでは流れるような持論を展開できても、それを目の前にいる相手に向かって言えと言われたら、第一声でタンが絡むし、バッチリ言うことを考えてきていても、相手から想定外の質問をされた途端「ファ」と言ったきり最後に黙り込んでしまったりする。
奇声をあげたり黙り込むならまだマシなのだが、テンパってしまい「女性がいると会議が長くなる」など、思ってもいないことを勢いで言ってしまうということも十分にあり得る。
実際に今まで、会話でこの過ちを何度犯してきたかわからないのだ。
そういう「やらかし」を不特定多数が聞いている場でやってしまう、というのは非常に危険である。
その点、ツイッターやメールなどは、相手の文章を理解する時間があり、こちらも返事を考える時間があるため、コミュニケーションとしてはかなり易しい。
よってツイッターで仲良くなった人たちとでも、Clubhouseで話してしまったがために、持ち前の会話能力の低さで「思ったよりアレな人だな」と思われて疎遠になるという恐れがある。
私はどちらにも当てはまるので、Clubhouseをはじめたら、何らかのチケットを80枚購入したり、失言で炎上したりと、ろくなことにならない気がする。
そもそも会話が苦手だから、ネットコミュニケーションに逃げてきたはずである。
それをわざわざ会話に戻って来て「やらかす」必要はないのではないだろうか。
次回は3月16日更新です。
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