質問
いつも愚痴や文句が多い知人に悩んでいます。楽しくごはんを食べていたとしても、気づけば誰かの悪口になっていて、一緒にいて疲れます。どうすればいいんでしょうか。
答え
何か嫌なことがあった、境遇に不満があるなど、思わず愚痴ってしまうことは誰にでもあると思います。愚痴を言っている人はそれでストレスが発散されるかもしれませんが、聞かされるほうはネガティブな感情をぶつけられ、ボディーブローのように地味にストレスが溜まってきます。
愚痴を言う人は赤ん坊のようだ。と私は思っています。
赤ちゃんは本当に危険な状況だと泣かないそうです。自然の中では鳴き声を上げたら他の獣に襲われる恐れがあるからです。人間社会に染まっていない赤ちゃんは、本能でそういったことをわかっているのかも知れません。つまり泣くという行為は、親がいて、安心できる状況だからこそできるものだと言えるでしょう。
愚痴も同じことではないでしょうか。愚痴を聞いてくれる相手がいる、この人なら弱音を吐いても受け入れてくれる、そんなふうに思うからこそ、安心して”泣きついて”きているのです。
ただ、実際の親子関係でさえ、子どものわがままにイライラすることはあります。ときには自分も泣きたい、愚痴を言いたいと思うこともあるでしょう。ましてやただの友人知人であればなおさらです。
そういうときは「自分も一人の人間だ。あなたの親ではないし、いわんや神様仏様ではない。聞けないこともあるんだよ」と、やんわり伝えてみてはいかがでしょうか。同じ目線に立つ対等な人間なんだ、自分にも辛いことがあるんだと口にすることで相手へのメッセージになるのに加え、自分自身に対しても「あぁ、自分も溜まっていたんだ。愚痴を言いたいときもあるんだ」と気づくきっかけになるものです。
ちなみに、私も思わず愚痴を言いたくなってしまうときがあります。そういうときには、絶対的な安心感を抱ける相手である仏様に愚痴を聞いてもらいます。人間よりも大きな存在があるのですから、弱っているとき、誰かに縋りたいと思うようなときには、素直に頼ってもいいと思いますよ。
青江覚峰
次回は11月13日更新です。
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