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Souffle(スーフル) Souffle(スーフル) 息、できてる?
コラム 2018.11.19

『月曜日のお寺ごはん』青江覚峰 浅草・緑泉寺のお坊さんによる人生相談

#5 同僚のSNSの裏アカウントを発見してしまいました。

『月曜日のお寺ごはん』青江覚峰

今週の相談:同じ会社の人のSNSの裏アカウントを発見してしまいました。私の悪口も書かれていたようで毎日気になって辛いです。見なければよいのでしょうが、気になってしまって毎回見てしまってその度に落ちこんだり、その内容に「こんなこと考えていたんだ…」とイライラしてしまったりします。どうしたら良いでしょうか?

見たい知りたいという気持ち 貪欲
見たら見たでショックを受ける気持ち 瞋恚
しかしそこから離れられない 愚痴

あらら。これは仕方がない。人間だもの。
としか言いようがありません。

仏教には人間が持つ根源的な煩悩として貪・瞋・痴(とんじんち)の三毒というものを挙げています。

貪欲とんよく(もっともっととむさぼり求める気持ち)と、瞋恚しんに(怒って腹を立てる気持ち)と、愚癡ぐち(物事を正しく見ず、自分の都合のいいようにだけ見たい気持ち)の三つです。

ただ、このような煩悩は人間が生存していくためのエネルギーでもありますから、それを一概に否定することはできません。しかし煩悩は同時に、私たち人間を絶えず苦しめ、人生を台無しにしてしまいかねない猛毒性も有しています。「三毒」といわれるのはこのような理由もあるのです。

煩悩は、場合によって欲と言い換えることもできるでしょう。それは退けるべきものであるけれど、完全に消え去ることはありません。大切なのは、「煩悩、欲との上手な付き合い方」です。三毒を完全に消すことはできなくても、それを自らコントロールして抑制するように努めること。少なくとも自分自身、「あ、いまイライラしてるな」「もっともっとという気持ちがふくれ上がっているな」と自覚するだけでも、案外冷静にもなれるものです。

煩悩をコントロールするのに、こう考えればいい、こうすればいいという裏技はありません。一つだけ心に留めておいてほしいのは、いつでも自分自身の気持ちに向き合う姿勢です。そのため時間的な余裕、精神的な余裕を持つことが、煩悩を自覚しコントロールしていくための大きな手がかりになるでしょう。

次回は11月26日更新です。

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『月曜日のお寺ごはん』青江覚峰

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憂鬱な月曜日を過ごしている方へ、ちょっとだけ心が楽になる、料理僧・青江覚峰さんによるお悩み相談コラム。一緒に今日を乗り切りましょう。

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