ツイッターが「スペース」というおしゃべり機能を本格実装してしばらく経つ。
相変わらず我がTLでは誰も話題にしていないので、出てきた瞬間話題になってすぐ死んだclubhouseに対し、さなぎの段階で腐った蝉のような死に方をしたのだと思う。
余談だが、陰キャには「水栽培の球根が自分だけ腐る」という特徴がある。
だが他でもないツイッターくんの新機能だ、私も1回ぐらい使ってみようと思ったのだが、前回書いた通りスペースをはじめるには「感染」という斬新な方法を取らなければいけない。
既にスペースを発症している人間のスペースにお邪魔し、一定時間居座ることで自分もスペースが使えるようになるというのだ。
しかし同じ方法をとった人間でも感染者と未感染者に別れ、ツイッタースペース公式のアカウントをフォローすれば罹るとか、リスナーではなく喋り手として参加した方がうつりやすいとか、諸説あるが、こうすれば使えるようになるという確たる方法が未だ見つからない。
つまり本当に病気と同じで、罹るか罹らないかは運次第なのだ。
もしかしてツイッターくんがパクった流行りものはclubhouseではなくコロナウイルスだったのだろうか。
「潜伏期間がある」というところも似ている。
そんなわけで私は未だに未感染である、もしかしたらツイッターが「使って欲しくない奴」を選別しているのかもしれない。
ツイッターにさえ数に入れてもらえない人間、それが俺様である。
しかし、他人のスペースに入ることはできるので、何度か感染目的でスペースに参加させてもらった。
するとどうやら私がスペースに入ると、私のフォロワーに「カレー沢がスペース入りよったぞ」ということがわかるらしく、平日の昼間だというのに、数十人の上級国民が集まってしまった。
すると人が聞いていると緊張するのはもちろんだが「何かおもしろいことを言わなければいけない」ような気がしてしまうのだ。
ここでセンスのない奴が考える「面白いこと」というのは「とりあえず過激なことを言う」だったりするのだ。
そしてさらにセンスがないと「過激なこと」=今話題の「容姿いじり」などになってしまい、ウケるどころかドン引かれてしまうのである。
この「面白いと思って言ったことがドン引きされる」というのはリアルでも100万回やってきたが、会話ならまだしもスペースなどの「リスナー」がいる環境になると余計やりがちになってしまう。
ツイッターなら投稿する前に、これはまずいなと気づけるが、スペースの場合は考えている間の「無言」がきついため、つい思いついたことをそのまま言ってしまう。
このように、スペースは「面白いと思って言ったことがドン引きされた経験がある」「緊張するとおかしなことを口走る」というタイプには向かない。
もしかして私がスペースに感染しないのは「その両方」だと勘付かれているせいなのかもしれない。
次回は4月27日更新です。
今後の最新コンテンツが気になる方は、ぜひSouffle公式Twitterをフォロー!
コミックスを購入
2XXX年、人間は絶滅しかけ、どうぶつ達が政権を握るようになった日本。投票率0%で続投決定のムラヤマ総理大臣(ツシマヤマネコ)が国を統治する!! 日本の問題点をあぶり出して燃やす、社会風刺行政ギャグ!! 時事ネタひとコマ漫画「文化庁チンアナゴ長官」も同時収録!!