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コラム 2020.02.17

『月曜日のお寺ごはん』青江覚峰 浅草・緑泉寺のお坊さんによる人生相談

#62 毎朝、走馬灯を見ます。

『月曜日のお寺ごはん』青江覚峰

今週の相談:毎朝、走馬灯を見ます。毎朝、起きる時に走馬灯を見ます。怖いです。僕は死ぬのでしょうか?

死にますね。間違いなく。

「クヨクヨ生きることはありません、人間の死亡率は100%です」とは綾小路きみまろさんの言葉ですが、これは間違いのない事実です。

また、昨年出版され「タモリ倶楽部」などでも大きく取り上げられた『お寺の掲示板』(江田智昭著 新潮社)にも釈尊の言葉である「おまえも死ぬぞ」が取り上げられています。

何が言いたいかと言えば、生まれたものは確実に死ぬ、ということなんです。

どんな人でも、動物でも、植物でも、およそ生き物はすべていずれ死を迎えます。

ただ、我々は死というものをできるだけ考えないようにしている。日常から遠ざけて考えてしまうんですね。

だから、死ぬことが怖い。

でも、どんな人でも同じです。生あるものには必ず死があります。

だから生を大切にしよう、と考えることもできるわけです。

そう思えば、逆説的な考え方ですが、毎朝走馬灯を見て死を感じる、怖いと感じるとしら、これはとても幸せなことかもしれません。

いつか必ず、もしかしたら予想外の事故で明日にでも訪れるかもしれない死を意識せず、あるいはまだまだ遠い未来のことだと根拠なく悠長に構えてのんべんだらりと生きていて、急に死が目の前にやってきたとしたら、その恐怖はものすごいものでしょう。

しかし普段から死を意識できているとしたら、死と表裏一体である生をを強く意識することにもつながります。

死を意識してしまう。

そうして怖いと感じのであれば、今現在「死んでいない」自分の存在、自分の人生に意識的に目を向けてみてはいかがでしょうか。

次回は2月24日更新です。

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臼井幸(うすいさち)という名前のとおり、なんだかツイていない日々をおくる27歳のOL・サチ。ひとり暮らしでコンビニ飯ばかりの日々を過ごすうち、大好きだった食べることが楽しくなくなってしまった…。残業続きで疲れ果てたある夜、サチはコンビニで茶髪の男子から声をかけられる。「これからオレたちと一緒に飲もうよ!」となかば強引に連れて行かれたのは近所のお寺で…?テレビドラマ化もされた美坊主達と一緒につくる、精進料理コミック!

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