書き出しからすでに「Twitter」と書くべきか「X」とすべきなのか迷いが生じてしまっている。イーロンには公私共に振り回されっぱなしだ。
「Twitter」の名前が「X」になってしまった。
経緯を知らない人からしたら本当に「突然のX」だと思うが、大分前からTwitter Japanは「X」という会社に買収だか吸収されていたのである。
その際も「じゃあX JAPANだね」というひと笑いがTwitter上で起こったのだが、今回俺たちの誰もが考え付く凡庸なギャグがめでたく現実となったということだ。
しかし会社名が変わったからと言って運営しているツールの名前まで変える必要はないのではないか。
仮に株式会社赤福の社名が「X」になったとしてもあのあんころ餅を「伊勢名物X」に変えて売ったりはしないはずである。
フェイスブックも社名がメタに変わったが、フェイスブックをメタにしたりはしなかった。
しかし、イーロンにとっては自分が買ったサービスがいつまでも買収前の名前を名乗り続けるというのは、彼女の内ももにいつまでも元カレの名前のタトゥーが入っているぐらい許せなかったのだろう。
名前はもちろん、ずっとTwitterの看板だった青い鳥のマークすらあっさりXのロゴに変えてしまった。せめて色ぐらい引き継ごうという気すらなく、清々しい。
以前Twitterを突然解雇された社員が「イーロンは数億円する砂場で遊ぶ子供」と評したそうだ。
前に話題になった「タイムラインをゴチャゴチャにするのが仕事ニキ」しかり、Twitterを解雇された人たちはタダならぬセンスをもっているので、きっと他の会社でも活躍できるだろう。
確かに「俺の金で買った玩具を遊び壊して何が悪い」と言われたら、こちらは「できるだけ長持ちさせる方向で」とお願いするしかない。
しかし今TwitterことXに残っているのはAPI制限という審判の日を越えてもまだそこに居座っている面構えの違う連中ばかりだ。
名前とロゴ変更に関しては一通り「X大喜利」を楽しんだ後は、そこまで気にされておらず「あの鳥がいない場所に用はない」と言ってTwitterを去ろうとしている人間はあまり見たことがない。
一度「全く使えない」を経験してしまったが故に、Twitterに対しては「わんぱくでもいいたくましくそだってほしい」という大らかな気持ちであり「使えれば何でもいい」というところまでハードルが下がってしまっている。
ただ、ロゴが完全に変わってしまったため、すでにXを開いていることに気づかずさらにXを開いてダブルXにしてしまうことが増えた。
何だかんだで、あの鳥をTwitterの目印にしていたということがよくわかる。
ただ我々は意外と「色」で判断をしているので、Xのロゴも色が青だったらそんなに間違えなかったと思う。
逆に言えば、前のロゴに思い入れがあるという人も、あの鳥を黒に塗られて出されたら、すぐにはあの鳥だとは気づけないのかもしれない。
次回は8月22日更新です。
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