今朝起きたら、とある芸能事務所が「某Xインフルエンサーが投稿している不倫情報がうちの事務所所属のタレントのことではないかと臆測が飛んでいるが事実無根であり、このような誹謗中傷にあたる虚偽情報を拡散させる者に対しては法的措置も辞さない」という声明を出したとして話題になっていた。
注目すべきは、名誉棄損にあたる情報を流す行為はもちろん、名誉棄損やそれにつながる情報を「拡散する行為」も許さないと言っている点である。
声明内では主にスキャンダル記事を取り上げる有名インフルエンサーの名前が名指しされているのだが、このインフルエンサーはセンテンススプリングのように自らスクープ記事を作り出しているというわけではなく、すでにそこそこ話題になっていることを、まとめて発信している印象だった。
おそらくこの不倫もこのインフルエンサーが言い出したことではなく、すでに誰かが言っていたことを改めてつぶやいただけではないかと思われる。
だが、事務所がキレているのは、最初に言い出した奴ではなく、それを広めた奴なのである。
しかし、すでに出回っている情報をまとめただけにすぎなくても、このアカウントはフォロワー数が多く「このインフルエンサーに取り上げられたことで広く知れ渡る」ということも珍しくなかった。
虚偽情報を広める行為は、虚偽情報を作り出すのと同等かそれ以上に罪深く、「言い出したのは自分ではない」という言い訳は通らないということである。
このアカウントが名指しされたのは、影響力が大きいアカウントで前々から問題視されていた存在だったからというのもあるだろうが、無名のアカウントならよいというわけでもない。
この声明は「皆さまにおかれましては、臆測や虚偽の投稿にくれぐれもお気をつけください」という、巨大な釘を刺すことで締められている。
たまたま名指しされているのはこのインフルエンサーだが、虚偽情報をリポストするなど拡散に加担すれば、誰であっても法的措置を取る可能性があることが示唆されている。
しかし、これだけこのインフルエンサーが影響力を持ったのは、手っ取り早く今起こっているスキャンダルをまとめて流してくれるアカウントを重宝がる人間が多かったからである。
そうはいってもみんなスキャンダルに興味があるし、人の醜聞を知りたいという気持ちはどうしようもないし、おそらく「見ただけで法的措置をとる」という強火の事務所はしばらく現れないと思う。
スキャンダルを見るのはいいが、自らそれについて言及したり、それをリポストするのは避けた方がいい。
醜聞を嗜んでいる時点で下品なのだから、「火の粉がかからない安全な位置で楽しむ」というさらに下品なスタイルを徹底させるべきだろう。
次回は6月18日更新です。
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