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コラム 2020.05.07

『ムーちゃん通信』赤沼美里 発達障害と自閉症がもっと身近になるコラム!

ムーちゃん通信#14「自傷・他害はどうしたらいい?」

『ムーちゃん通信』赤沼美里

発達障害のある子で親が困るのが「自傷・他害」です。始まったらどう対処すべき?

コミュニケーションが苦手な子に多い

自傷は壁に頭を打ち付ける、自分の腕を噛む、髪の毛を抜く、爪を噛むなど、文字通り自分の体を傷つけてしまうことです。一方、ムーちゃんがお友だちの頬を噛んだように、相手に攻撃を加えてしまうことを他害といいます。

困っている! というサイン

知的障害や自閉症スペクトラムがあってコミュニケーションが苦手な場合には、「こうしてほしい」「これが嫌だ」「分からない」「つらい」など、自分の困りごとを言葉で表せません。そのため周りからみると問題にしか見えない自傷/他害行動を起こしてしまうのです。自傷/他害行動は本人からのSOSサインだと考えると、問題行動への見方も変わるかもしれません。

「ムーちゃんと手をつないで〜自閉症の娘が教えてくれたこと〜」(3)巻より)

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まずは離れる

自傷/他害行動が怒ってしまった場合には、できるだけ素早くその場から離し、静かで落ち着ける場所に移動しましょう。お友だちを叩いてしまっている時は、叩かれた子が安心できるような声がけも忘れないでくださいね。

こうしてみよう!

何に困っているのか、観察する
・音がザワザワしてつらいのかな
・好きなオモチャを取り上げられたからかな
・予定が変わったから不安なのかな
・次にやることがわからなくて不安なのかな
・部屋の中がごちゃごちゃしていてわかりづらいのかな
・誰といるときに起きやすいかな(他害の場合)、など

こだわりは認めてあげる
・好きなオモチャで遊ばせる
・道順や作業手順を危険でない限り尊重する

自傷/他害以外の意思表示を教える
・やりとりは大人と一緒に練習する
・やめて・貸して・ちょうだいなどの絵カードを活用する

周囲のお友だちに、伝わりやすい声のかけ方を教える
・お友だちの気持ちもしっかり受け止める
・正面から名前を呼ぶ
・一緒に遊ぶことを強要しない
・体にむやみに触れない、ひっぱらない
・手をつなぐときは確認する、など

環境を整える
・予定表を見やすい位置に貼る
・次にすることを伝える(絵カードを活用しても)
・視覚化できるようにタイマーを使う
・クールダウンできる避難場所をつくる
・トラブルの起きやすい子と離れて座る

ムーちゃんからひとこと
ムーちゃんも気持ちを表現できなくて噛んじゃった。人や自分を傷つけたくてやっているわけではないこと、分かってほしいな。

ムーちゃん通信「自傷・他害はどうしたらいい?」

【参考文献】
・内山登紀夫/監修、伊藤久美/編『新しい発達と障害を考える本(1)もっと知りたい!自閉症のおともだち』(ミネルヴァ書房、2013年)
・内山登紀夫/監修、諏訪利明・安倍陽子/編『特別支援教育をすすめる本(1)こんなとき、どうする?発達障害のある子への支援[幼稚園・保育園]』(ミネルヴァ書房、2009年)
厚生労働省『強度行動障害リーフレット』

次回は5月14日更新です。

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『ムーちゃん通信』赤沼美里

『ムーちゃん通信』赤沼美里

Souffleで公開中のマンガ「ムーちゃんと手をつないで〜自閉症の娘が教えてくれたこと〜」がもっとよくわかる! 医療ライター赤沼美里によるコラム連載。

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