やっとspaceが実装された矢先、今度はツイッターに「投げ銭機能」が実装され、ますますspaceの話を誰もしなくなったのだが、今現在すでに投げ銭機能の話も誰もしていない。
いかに一過性の話題で一喜一憂するのがバカらしいことかわかる。
もし今ホットな話題に心かき乱されているとしても、自分の手首や他人の首を斬るのは3日待とう。
3日もすれば、世間も自分も忘れるか、また別の奴の首を斬りたくなっているに決まっているのだ。
今回も、皆さまがもう他の首級に夢中、ということを承知でspaceの話をするが、これはspaceだけではなくコミュニケーション全般に通じる話である。
よくコミュ強というのは、話し上手ではなく「聞き上手」だという話を聞く。
だから合コンでも、自分が面白い話をするより「さすが、知らなかった、すごい、センスいい、それはあなたの感想ですよね?」という「リアクション」を学べと言われるのだ。
人は自分の話に対し相手のリアクションが良いと気分が良くなる。
逆にいうと「リアクションがないと死ぬ」のだ。
Spaceが実装された時、使おうと思ったは良いが、私には「今からspaceで話そうぜ」と言う仲間がいないのはもちろん「誰でも良いから入ってきて話そうぜ」みたいなヤリ部屋を作る気概もなかった。
よってとりあえず一人で喋ることになったのだが、これが辛いのである。
独り言が辛いのではない、それに対する「リアクション」が一切ないのが辛いのである。
Spaceの欠陥は5億個ぐらいあるとは思うが、最大の欠陥の内の一つ(日本語最大の謎文法)が「リスナーがリアクションする術がほとんどない」という点である。
Youtubeや、ツイキャス、ディスコードなどは、リスナーがリアルタイムでテキストを送ることができ、スピーカーはそれに反応したり、リスナーの質問に答えたりもできる。
それに対しspaceのリスナーが取れるリアクションと言ったら「アイコン数種類を飛ばす」だけであり、それもすぐ消えるため、ずっと画面を見ていないと見逃す。
アイコンも圧倒的種類不足の割に、「肌の色を変えられる」という、微妙にコンプラだけを意識しているところが余計腹ただしい。
リアクションがないと、面白いことを言っているのかわからないのはもちろん、言っちゃダメなことを言っていてもわからないし、最終的に本当に誰か聞いているのかさえわからない「俺が見えないのか、すぐそばにいるのに」状態となる。
そうなると「紅だああああ!」と叫んで姿を消すしかない、端的に言うと狂う。
おそらく、1人で喋るタイプのラジオパーソナリティですら、四方をコンクリで囲まれた窓のない部屋で一人しゃべり続けているわけではなく、必ず近くに頷き役や笑い声役がいると思われる。
そのぐらい、何の反応もないまま喋り続けるというのは精神に負担がかかる行為なのだ。
よって、相手の話を聞く時は上手い返しなどしなくて良いから、まず「深く頷く」など「お前の話、聞こえているぞ」というポーズを上手くした方が良い。
逆に言えば相手を紅に染めたければ、相手が何を言ってもまるで何も聞こえていないかの如き、無反応、無表情をマスターすると良い。
ただし時間停止AVとかがあるように、相手がどんなに無反応でもハッスルする奴はするのでこの方法が万能というわけではない、ということも覚えておこう。
次回は6月1日更新です。
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