、これは私ほどのツイッター通しか知らない、というより覚えていないかもしれないが、ツイッターが新機能「コミュニティ」を発表した。
現在は英語圏で試運転がされているようだが、それ以前に発表した「投げ銭機能」が本格実装されてないままに人々の記憶から消え去ろうとしている。
達人の技が早すぎて止まって見えるように、ツイッターもやることが早すぎて、ついに始まる前に我々の記憶から消えるようになってしまったようだ。
おそらくツイッター社は、それについて行ける頭の回転が速い人向けを想定してツイッターを作っているのだろう。
だが残念なことに実際使っているのは、頭の回転が速い人たちをイライラさせるタイプの人間である。
その現実が余計ツイッター社をイラつかせて、最近の行き急ぎを越えて死に急ぎになってしまっているアップデートに繋がっているのかもしれないが、一度両手足に鉄球をつけて、我々のペースに合わせていただけると幸いである。
コミュニティ機能がどんなものかというと、実装がまだ英語圏だけであり、日本語のヘルプページも「とりいそぎエキサイト翻訳にぶち込んでまいりました」という感じでどんな機能なのか全く要領を得ない。
逆に、世界的企業のヘルプページがこれでいいんだとほっこりする、むしろ日本人が客に対して丁寧すぎるのかもしれない。
ろくに自分で調べもしないでケンカ腰でくる客には「ググれカス」「エキサイティングれブス」という姿勢も時には必要ということだろう
詳しいことはわからないが「コミュニティ」とは、同好の士同士で繋がれる機能らしい。
つまりつぶやきがフォロワーではなく「多毛の女」など、同じコミュニティに所属しているメンバーに向けて発信される機能でないかと思われる。
相手を選びまくるようなつぶやきを、志を持った者だけに発信できるというなら、便利かもしれないが、性根がパリピのツイッター開発がそんな閉じた機能をつけるか甚だ疑問である。
「トピック」だって「あなたが興味があるトピックのつぶやきをお届け」という機能だったはずが、フォローもしてなければ全く興味もないトピックを「こういうトピックをフォローしたらいいんじゃないか?」とガンガンに流してくる機能になってしまっている。
よってコミュニティも、多毛好きコミュニティのメンバーにだけ届いていると信じて送り出したガチキモツイートが全く関係ない人のTLに普通に出現してしまったり、こっそり活動したいのに「あなたも多毛コミュニティに入りませんか!」と元気よくメンバー外のTLを横切っていく気がしてならない。
どうもツイッターさんは、閉じた場所でここだけの話をするという陰キャムーブが大嫌いなご様子で、ボイスチャット機能の「スペース」も未だに「基本的に誰でも聞ける」という仕様であり、限られたメンバーで内緒話というのはできないようになっている。
周囲を不快にさせたくないキモオタからすれば「俺は親の顔より見たイツメン(アイコンだけで本当の顔は知らない)と3億回話したいつもの多毛トーーーークしたいんだよ」なのだが、ツイッターの「閉じさせない」という姿勢はある意味で正しい。
現在のスペースだと誰が聞いているかわからないので「これは言わないでおこう」と思い留まることが多いのだ。
つまり、不適切な発言や他人の悪口を言ってしまう抑止力になっているのである。
不用意な発言が漏れないように鍵をかけるのではなく、最初からドアを全開にすることで、不用意な発言自体をしないようにするというノーガード戦法だ。
悪口やいじめが横行しないように風通しのよいツールにしたいというなら、それはそれで良いと思う。
ただ、ユーザーがドア全開になっていることに気づけない、もしくはちゃんと閉めたはずなのに何故かドアを貫通して人目に触れているという「仕様」にだけはしないでほしい。
次回は10月5日更新です。
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