前回「俺はデジタルデトックスをしない!」という壮大な決意で終わったのだが、もしかしたらデジタルデトックスをしてみたいという奇特な人もいるかもしれない。
「デジタルデトックス」などとナチュラル派への撒き餌みたいなしゃらくさい言い方をしているが、簡単に言えば生活の中に電子機器に触れない時間を設けるというだけのことだ。
しかし「バランスの取れた食事と適度な運動」という単純行動ができずにクソデブになりがちな俺たちである。「電子機器に触れない時間を作れ」と言われて簡単にできるはずがない。
スポーツを根性だけでやっても上達しないように、デジタルデトックスも「スマホに触らない」という決意だけでは、永遠に語尾が「明日から」になるだけである。
意志が弱くてもスマホ断ちができるように、デジタルデトックス支援ツールは積極的に使っていった方が良い。
わざわざ、そういうアイテムを買ったりアプリをインストールするのは面倒と思うかもしれないが、最近のスマホにはデフォルトでスマホ断ち機能がついていたりする。
スマホ自身にスマホを使えなくする機能がついているというのは、あらかじめ自爆装置をつけられたロボットのような悲しみがある。
これも全てスマホという適切に使いさえすれば便利なだけのツールで何故か病(ビョウ)になる愚かな人間のせいだ。
アイフォーンであれば設定からスクリーンタイムを選ぶと「休止時間」という項目があるのだ。
私も現在のアイフォーンを使って3年ぐらい経つが初めて見る子である。
スマホ使用制限ツールというのは、3年同じクラスにいても一言も喋らずに卒業していくリア充みたいなものなのだ。
この休止時間を設定すると、その時間内は通話と許可したアプリのみが利用可能となる。
もちろん許可したアプリに「Twitter」と「ウマ娘。」を入れるだけで全てが頓挫するが、逆にこれらのアプリだけを個別で使用制限することもできる。
ただ私の場合この二つを封じたらスマホを持っている意味すらなくなり、毎月数千円払ってかまぼこ板を携帯しているのと大して変わらなくなってしまう気もする。
本当にスマホ断ちをするなら、ロッキングコンテナなどタイマー式の箱に幽閉するのが一番だが、これだと緊急の電話などを取ることができない。
またいきなり極端なスマホ断ちはストレスが大きく、スマホを止める根性はなくても、スマホを閉じ込めている箱を破壊するガッツが出てしまうかもしれない。
まずはこのような機能を使って「プチデジタルデトックス」という何を食ったらそんなにしゃらくさいことを言えるのか不思議なことをしてみると良いだろう。
だが「根性論」は間違っていると言うが、これは根性だけでなんとかしようとするのが間違っているだけであり、全く根性が必要ないという意味ではない。
スポーツだって結局、正しい練習を継続して行う根性が必要なのだ。
それと同じように、どれだけ優れたスマホ制限ツールも「自分でそれを設定し解除しない」という根性がなければ無意味なのである。
次回は8月30日更新です。
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