イーロンが「Xを出会い系にする」と言い出したのをきっかけにモテない人間について考察したところ、ただの自傷行為になってしまった。イーロンは私のいつも心と手首を傷つける。
だが私自身はもうモテたいなどと思ってないのでいい。
あとはモテたいわけでもないのにモテてる奴に「そのスペックで生まれればさぞかし人生イージーモードでしょうね」などと言って、さらにモテなさに磨きをかけ続けるだけの人生だ。
すでにXを出会いのために使っている人間はいるので、イーロンがXの構造自体をペアーズに変えてしまわない限り大きな変化は見られないと思うが、またしても「濃度」は上がると思われる。
濃度とは「地獄濃度」のことだ。
Xは天国じゃない、かといって地獄でもないかというと地獄でしかない、トレイントレインがどこにも走っていかない場所だ。
しかし、地獄にも度合がある。カルピスだって、カルピスウォーターというよりもはやウォーターでしかないものもあれば、原液を超えて個体と言えるほど濃いものもある。
以前にもXで小金を稼ごうとする人間はいたが、正式にインプレッションによる収益化機能がついたことにより、バズ狙いの過激な発言が増えるのはまだ良いが、他人のバズポストに手あたり次第リプをつけるインプレゾンビが湧くなど、確実に濃度は増した。
よって、もしXに何かしらの出会い系機能がつけば、知らない人に突然会おうと言われる機会が増えるなど、治安の悪化が予想される。
しかし、収益化により自分のポストに未知の言語によるリプがつきまくっても「Xだな」としか思わず、それが原因でXをやめたいとまでは思わなかった。
よって出会い系機能で多少出会い厨が活性化しても「やっぱりXはクソだな」と、「文句は言うが頑としてそこから動かない」いつものX民ムーブにとどまるのではないかと思う。
しかし、出会いが目的な人間もプロフに「忘備録」とだけ書いて3回しか投稿していない、つぶやくこと自体を忘れた卵アイコンの人に「会いませんか」などとDMを送っても無駄なはずである。
せめて、婚活アカを名乗っている人や、出会いを求めていることを明言している人にアプローチをするべきなのではないか。
しかし、詳しい人によると、女性がXで婚活アカであることを明記してしまうと、空に降る星の如く知らない人から突然「会おう」の雨を食らってしまうため、婚活アカを名乗っているのはよほどの初心者、もしくは業者であり「婚活をしている女性ほどプロフに婚活と書かない」というステルス状況になっているらしい。
やはりXを出会い系として使うのは難易度が高い。相当のベテランでなければ使いこなせないだろう。
しかし「出会い系ベテラン」というのも「ダイエットのプロ」と同じで、そもそも誇れる称号ではない気がする。本当にコミュ力が高ければ出会い系は必要ないし、最初から規則正しく過ごして肥満を防いでいればダイエットすることもないのだ。
だがそれ以上に誇れないのは「Xのベテラン」だろう、ちなみに私はXを使い始めて13年だが、これは「ドブに捨てた年月」を表すので、増えれば増えるほど不名誉である。
次回は12月19日更新です。
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