おそらくほとんどの者は平和にSNSを楽しみたいと思っているだろうし、ケンカ、まして炎上などしたくないと考えているだろう。
そのような志を持っていながら使用SNSにXを選ぶのは、1600年に「関ケ原に家を建てて家族と平和に暮らしたい」と言っているようなものだが、だからといってインスタなどのオシャレ地域には住めない者も大勢いるのだから仕方がない。
居住地の時点で間違っている感は否めないが、それでも合戦に巻き込まれぬよう、投稿内容には気を使っている人も多いだろう。
SNSで戦の火種にならないコツとしては、まず差別など誰がみても不適切とわかる発言をしないこと、そして他者を否定や攻撃する発言をしないことである。
だがXは「文章の意図が読めない奴が多すぎる」と嘆かれる一方で、「書かれていないことを読み取ることができる」サイコメトラーを最も有するSNSなのだ。
ただしそのサイコメトリーの精度が低いのが欠点であり、「頭の良い人が好き」というつぶやきから「バカは嫌い」と読み取り、「バカである自分への攻撃」と見なし、反撃を仕掛けている人が散見されるのがXである。
このように他人の独り言、特に自分と違う意見を自分への攻撃と見なす人間が多いのが、Xで諍いが多い原因の一つと言われている。
それと同じように、他人の成功や幸運を、自慢、そして「自分へのマウント」と見なす人間が多いのもケンカが多い理由の一つだ。
何を隠そう、私自身がそういう人間の一人、むしろ千人分は担っている、妬み界の一騎当千である。
私はよく「TLに他人の作品のアニメ化情報が流れてくると一日中気分が悪い」などと言っているが、まさに全く関係ない他人のサクセスを自分への嫌がらせだと思っている例である。
もちろん相手は全くこちらを攻撃する意図はない、そもそもこちらのことなど知らない。
ただ他人の成功を見たことによって生まれた自分の「嫉妬心」に苛まれているだけだ。
「嫉妬」というのは人間の悪感情の中で最も手ごわく、そして相手は全く悪くないのに勝手に怒っているという意味では最も醜い感情と言える。
よって、嫉妬で怒っている人間は、自分が嫉妬しているということを隠して攻撃してこようとするから余計性質が悪いことがある。
「自分の漫画が売れていないから、他人の作品のアニメ化が死ぬほど羨ましくて憎い」と言えばまだ潔いのだが、「大して面白くないくせに」や「売れてない人間に配意がない」など、まるで相手に非があるような言い方をしてくるのだ。
完全な言いがかりであり、絡まれた人は不幸としか言いようがないが、こういう他人の幸せを痛みに感じてしまう人間もある意味不幸なのだ。
いくら不幸な人間でも、365日連続で新しい不幸が起きるということはなかなかないだろう。
しかし世界規模で考えれば、毎日誰かに不幸、そして幸が起こっている。
つまり、他人の幸せを自分の不幸と感じる人間は、毎日新鮮な不幸が起こっているのだ。
嫉妬による理不尽な怒りをぶつけられるのは腹立たしいだろうが、どうか怒りではなく「哀れみ」の気持ちでやりすごしてほしい。
次回は10月15日更新です。
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