世間は正月休みも明け、そろそろ平常運転らしいが、1月1日から声優の離婚結婚報道がトレンドという平常蛇行運転を続けるXを見ていたせいか、2025年になった実感すらない。
剣の達人が斬ったことを気づかれないまま相手を両断しているように、Xはユーザーに年が明けたことすら気づかせないのだ。
2025年もXのハシビロコウとして微動だにしていないわけだが、よく見るとたまに眼球をミクシィ2の方に向けていたりもする。
他のSNSであれば登録だけして放置というのがお決まりのパターンだが、「他でもないミクシィ」というインターネット老人が持つ謎の使命感により、投稿はほとんどしていないが、自ら作った猫コミュニティに投稿された猫画像は逐一チェックしている。
それにしてもミクシィ2は平和だ。Xを開く時はいつも「今から好き好んでわざわざ肥溜めの蓋を開けるけど、お前はそれでいいのか?」という自問と覚悟が必要だが、今のところミクシィ2にそれは不要だ。
前にミクシィ2の開発インタビューを読んだが、ミクシィ2は開発に2年を要しており、作ろうと思ったきっかけは、Xの荒れようを憂えてのことだそうだ。
ただし「Xの荒れ」とは、罵詈雑言や誹謗中傷が飛び交っている点を指しているわけではない。
確かに人として言ってはいけないことを、「ここなら言ってもいい」と思わせたのはXかもしれないが、Xをそういう場にしたのは他でもない人間だ。
Xの荒れを何とかしたいなら、やることはミクシィ2の開発ではなく、「人類の浄化」というもっと壮大なプロジェクトであり、2年でどうにかなるものではない。
そういう意味ではなく、Xは昔ながらの詐欺やお野菜手押しだけでなく、最近は闇バイト募集に使われたりと、真の意味で治安が悪くなっているため、平和というより「安全」なSNSを作りたいという思いからのようだ。
ミクシィ2だけではなく、Xの荒廃を受け、安全と平和をテーマにしているSNSは他にもある。
平和を愛する人たちがそれらのSNSに流れたために、Xが余計に濃縮還元犯罪汁100%に近づきつつあると言えるが、それらのピースSNSを使っている人曰く、全ての面でXよりこちらの方が良いが、唯一「人がいない」という欠点があるそうだ。
たとえ唯一であっても、人との交流が本分であるSNSにおいて「過疎」というのは致命的欠点なのだが、人がいないからこそ最大の利点である「平和」が保てているとも言える。
人が増えるほど争いが増え、死傷者が多数出るというのはもはや自然の流れなのだ。
過疎地域の方が陰湿で陰惨な事件が起こっているというイメージがあるかもしれないが、そもそもそ因習村の人口が30人ぐらいなので、どれだけその村が呪われていて祠がぶっ壊れようが、最大被害者数30以上にはならない。
ちなみに時々平気で嘘をつくAIによると、ニューヨークの一日犯罪件数は「1400件」だそうだ。
犯罪件数だけなら確実に人が多い場所の方が多いのだ。さらにXはそれを取り締まらないため、ここまで危険なSNSになったと言える。
現在の平和なSNSの平和は、揉め事が頻発するほど人が多くないという点で保たれている部分もある。
Xレベルで利用者が多いのに平和なSNSが登場したら、それは本物の平和なSNSと言っていいが、それも人類浄化レベルに時間がかかる話である。
次回は2月4日更新です。
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