世間が「clubhouse」のことを忘れかけたころ、俺たちのツイッターくんが「スペース」という何かclubhouseっぽいやつを発表し、暗いニュースだらけの世の中に一筋の光明をもたらした。
その光明のおかげで「この部屋すげえホコリ舞ってるな」ということが改めて判明しただけなのだが、他所で流行ったものをこのツイッター様がちょい舐めしないわけがないだろう、舐めるな(ダブルミ―ニング)と言ったところだろうか。
「スペース」とは本当に「clubhouseっぽいやつ」の一言で説明できてしまうのだが、尺稼ぎのために言うなら、ボイスチャット機能である。
ホストがボイスチャットルームを開くと、それにリスナー、もしくは喋り手として参加することができる。
ホストが「ユーの意見も聞いてみたいな?」とリスナーにマイクを向けられるところも、嫌がらせ機能もオマージュされているようだ。
もしこの機能だけはずしてきたら「やっとツイッターも自分のユーザーがどういう人種なのかわかってきやがったな」と、腕組して頷くところだが、まだ自分を使っているのは主にパリピという幻覚を見ているようだ。
β版だったスペースが正式にリリースされたようなのだが、当然のように我がTLでは誰も話題にしていない。
いつも通り、推しにリプを送るのに、数時間の熟考と座禅、滝行を要するツイッター民が話しかけられる「恐れ」がある機能に用があるわけがない、で終わらせようかと思ったが、ちょっと逆の立場で考えてみよう。
「ツール」と「漫画」の違いはあるが、私も自分が作ったものを世に出す発信者である。
発信者として一番嫌な客は何だろうか。
それは「良く知りもしない、そして調べる気もないのに文句を言う奴」だ、漫画で言えば、買っても読んでもないのにアマゾソレビューに☆1をつける輩だ。
文句というのは、タダで言って良い物ではない、それを買った、もしくはわざわざ見に行った、使ったなど、金や労力、時間などの対価を支払ってはじめて「ガタガタいう権利」が得られるのだ。
私が映画デビルマンについて15年以上ガタガタ言い続けているのは「わざわざ映画館にいき1800円満額払った」という権利あってこそだ。
それでもまた320円ぐらいしか回収できていないので、あと50年はガタガタデキる、コスパ最高☆5映画なのだ。
よって使いもしないのに「スペースとかさあ」というのは、ツイッターに取ってクソ客以前に客ですらない。
ロイホで持ち帰りしてきたマックを広げ、注意されたら「客にむかって」と切れる人である。
とりあえず、使って見ねばなるまいと思ったのだが、私のツイッターにはスペースを使用するアイコンが表示されず、アップデートをしても同じであった。
しらべて見ると、どうやらスペースは今のところスペースを使っている人のところに一定時間居座り「感染」することで使えるようになるそうだ。
他所の模倣ばかりしていると思われたツイッターだがここにきて類を見ない斬新さを見せてきた。
「招待を待つ」などもはや古い、今は「感染待ち」の時代だ。
現在、スペースを使っている人のところに滞在などしてみたが、未だ私のツイッターは感染が見られない。
やはりツイッターにとって、私はすでに客ではないのかもしれない。
次回は4月20日更新です。
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