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Souffle(スーフル) Souffle(スーフル) 息、できてる?
コラム 2019.12.24

『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫 最近、SNSが殺伐としていないか?

#61 今日は誰が炎上してる?

炎上、したくないです。

ほがらかSNSライフインターネットやSNSの良いところは、一般人でも簡単に己の考えや表現を発表でき、それを多くに人に見てもらえるという点であり、そこから一躍有名になれることもある。

逆にネットのクソな点は、誰でもすぐに燃えられるという点だ。

ネットのせいではなく、炎上するようなことをするのが悪いという話なのだが、それもネットがない時代は周囲の人間に怒られたり引かれたりするだけで済んだのである。

だが、やっていることは変わらなくても、それがネットに流れたことで、全世界の人に怒られることが可能になってしまったのだ。

これだけネットが便利にも係わらず、我々中年以上が心の底から「中高生の時ネットがなくて良かった」と拳を蒼天に突き上げるのはそういうワケである。

しかし炎上というのは、常識知らずの子どもだけがするものではない。

むしろ地位も名誉もある大の大人が連日火だるまになっている。

どんなぬるバイトよりも年齢経験問わずの業界が「炎上」なのである。

完璧な人間などいない、不用意な発言や行動で爆発炎上する可能性は誰にでもある。

昨日の友が今日は消し炭、俺とお前と大炎上なのだ。

健やかなSNSライフを考える者として「炎上したらどうしたらよいか」は避けては通れぬ問題である。

しかしどれだけ考えても「あえて寝る」ぐらいしか思い浮かばない。

様々な炎上を見て出た結論は「しばらくは、どうしようもない」ということである。

謝っても怒られるし、謝らなくてももちろん怒られる。

基本的に炎上者に対し世間が求めているのは謝罪ではなく切腹である。

「貴様の命をもって贖え」という、闇落ちしたかつての親友が言いそうなことを、見ず知らずの人に言われるのが炎上なのだ

しかし大体は自害するほどのことはしていないので、自決するわけにもいかない。

もちろんどうしようもないから開き直れというわけではない。

やらかした以上は謝るべきだろう。

しかしやらかしたのは事実でも、自決はもちろん、謝罪後も延々不特定多数の無関係の人間に人格否定や罵詈雑言を浴びせられた上、住所を晒されなければいけない、というわけでもない。

むしろ、謝罪というのは一度SNSで全体に謝罪したら、あとは直接迷惑をかけた人に個別で対応した方が良い。

どれだけ誠心誠意謝っても、その下に「ケータきゅんprprprpr」などと流れてきてしまうのがツイッターだ。

大体、SNSというのは火事を見物に来た野次馬が、消防隊を羽交い絞めにし、炎に追いオリーブオイルをかましやすい場所である。

そんな「乱入オーケー」な場所が「ちゃんとした謝罪」向きとは思えない。

よって炎上したら、謝るべきところは謝り、反省をしたら、あとは火が収まるまで自粛をするしかないように思える。

ただ謝罪するにも「この謝罪文の中にさらに不適切な表現が12カ所あります」というような、どうぶつ間違い探しかよという、謝罪をしてさらに燃えるケースもある。

謝るなら下手な言い訳はせず、初手でMAX謝った方が良いだろう。

もちろん、炎上というのは燃えた側に非がある場合が多い。

しかし、やったことに対しあまりにも火が強すぎるのもネット炎上の特徴だ。

炎上を見ても人間誰しも間違うという寛容の精神が大事であり、少なくとも全く無関係の火事に家中の料理油をもってはせ参じるような真似はしない方が良い、明日は我が身だ。

自分の家が燃えない保証などどこにもない、それがインターネットで発言するということである。

次回は12月31日更新です。

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