SNSの深追いはやめたほうがいい|ほがらかSNSライフ | Souffle(スーフル)
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コラム 2019.11.12

『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫 最近、SNSが殺伐としていないか?

#55 SNSの深追いはやめたほうがいい

『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫

SNSでメンタルを崩さないためにできること。

ほがらかSNSライフハナクソとツイートの深追いは禁物である。

確かにギリギリチェイスを繰り広げた結果「脳みそでは?」というような大物を捕獲できることもあるように、ツイートを追うことで有益情報や、神絵師、おキャット様画像に到達することもある。

しかし、当然何も得られない上に、大出血、ということもよくあるのだ。

以前「バズッているツイートのリプ欄は見るな」と言ったが、これも深追いの一種である。

特にツイートの段階で「おや?」と思った場合は、必ずリプ欄でさらなる地獄が展開されているので、今すぐ医療用ホチキスでまぶたとブラウザを閉じた方が良い。

つまりSNSやネットで「嫌なもの」を見た時は、いかに早く「撤収」するかが肝心なのである。

それを「こんな嫌なつぶやきをする人間は特別な存在に違いない」とベルタースオリジナル状態なり、相手の過去の発言まで掘りに掘り、さらに嫌なつぶやきを目の当たりにし「目が―!」とラピュタから落下していくのは、自傷行為としか言いようがない。

嫌な物を見てしまったら、どれだけ早く忘れて屁をこいて寝るか、もしくはおキャット様画像で「上書き」するかが重要なのだ。

ただ、ただ嫌なものなら早く目をそらす事ができるが、注意しなければいけないのは「キツい話だが、目をそらしてはいけない、考えるべき社会問題」的ツイートに出会った時である。

こういうのに出会うと、真面目な人ほど、深追いして、一日をドンヨリすごしてしまうことがある。

もちろん、考えるべき問題を考えるのは良い事である。

だが難しいことを考えそうになった時、一度「それ、ツイッターでやることか?」と考えて見てほしい。

おそらく、看過できない問題に向き合うためにツイッターを始めたわけではないだろう。

むしろそのためにツイッターを選んだなら、道具選びの時点で間違えている、登山するのに雪駄を選んでいるようなものだ。

正直ツイッターというのは深く考えるのに向かない。

「深追い」というが、どれだけ追っても「深い」ところまで行けない場合が多いのだ。

ただただ、広くいろんな人の雑多な意見と情報が増えるだけで、結論に到達することはあまりない。

また雑多な意見の中には当然、ツイッターという名のガンジス川名物、ウンコと死体が混ざっているのである。

「難しい問題を深く考える場」としてツイッターのような凶器の保有を認められたバーゲン会場はどう考えても相応しくない。

難しいことを考えたければ、もっとちゃんとした「会議室」的なところでやるべきなのだ。

もちろん、好きな男の胸の中でも違う男の夢を見れる方もいる。

ツイッターのようなスラム街でもウオール街のスタバのように、難しいことを考えられる、むしろ色んな情報が入って来て良い、という人は考えても良い。

しかし「負傷するだけの人」は、ツイッターでは一切難しいことを考えない、難しい話がきても無視する、ぐらいで良い。

そもそも、ツイッターというのは真面目な話の間に平気で「いかにヒジのしわをケツに見せるか競った写真」が流れてくる世界である。

そんな場所で真面目にしろという方がおかしいのだ。

次回は11月19日更新です。

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OL兼マンガ家から専業作家になったカレー沢薫さんが気づいたのは、「SNSにしか居場所がない」という事実。しかし、唯一無二の居場所のSNSには炎上、マウンティング、キラキラ女子など、闇も広がっているのです。インターネットという大事な居場所を地獄にしないために、カレー沢薫さんが提案する、SNSとのほがらかな付き合い方コラム。

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