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コラム 2024.02.05

『おはよう、おやすみ、また明日。がんのお金相談室』清水公一 「がん」でかかるお金のリアルがわかる!

#5 がん相談支援センターについて

『おはよう、おやすみ、また明日。がんのお金相談室』清水公一

肺がんサバイバーの社会保険労務士・清水公一さんによる、「がん」についてのお金のコラム。

皆さん、がん相談支援センターはご存知でしょうか?
紅葉さんを見ていてわかるように、がんになるといろいろな悩みが生じてきます。しかし、がんになったばかりの人は、その悩みをどこに相談していいかもわからない状況の人が多いはず。そんなとき、ぜひ利用してほしいのが、がん相談支援センターです。今回は、便利なのにあまり知られていない、もっと使ってほしい、がん相談支援センターについて書きたいと思います。

がん相談支援センターってなに?

がん相談支援センターとは、全国の「がん診療連携拠点病院」に設置されているがんに関する相談窓口なんですが、誰でも無料で相談ができるとても便利な施設です。「がん診療連携拠点病院」とは、全国どこでも質の高いがん医療を提供できるよう、各地域で中心的役割を果たす病院として国が指定しており、全国に456か所(令和5年4月1日現在)あります。誰でも無料なので、患者さん本人だけでなく、家族だったり、友人が利用してもOKです。自分の通院している病院にがん相談支援センターがない場合は、別の病院(がん診療連携拠点病院)のがん相談支援センターを無料で利用することも可能です。がん相談支援センターがある病院はがん情報サービスの下記ページより探すことができます。
https://hospdb.ganjoho.jp/kyoten/kyotensearch

また、対面だけではなく、電話での相談も受け付けております。
がんが疑われるときから治療中、経過観察中、どんなタイミングでも、がんに関わることなら相談できます。
相談を受けるのはがん看護専門看護師・認定看護師、医療ソーシャルワーカーがメインになりますが、がんになって精神的に大きなストレスを抱えている場合は公認心理師や精神科に繋いでもらったり、他科の先生を紹介してもらったりもできます。病院によっては医療分野以外の専門家(社会保険労務士だったりハローワークの専門相談員)に繋げることも可能となっております。

がん相談支援センターは何をしてくれるの?

がんに関することならなんでも相談して大丈夫です。下記はがん相談支援センターに相談できることの例になります。

「がん相談支援センター」に相談ができることの例
【検査・治療・副作用】
・自分のがんや治療について詳しく知りたい
・担当医から提案された以外の治療法がないか知りたい
・セカンドオピニオンを受けたいが、どこにいけばよいか
【経済的負担や支援について】
・活用できる助成・支援制度、介護・福祉サービスを知りたい
・介護保険の手続きを知りたい
・仕事や育児、家事のことで困っている
【医療者とのコミュニケーション】
・担当医の説明が難しい
・医療者に自分の疑問や希望をうまく伝えられない
・何を聞けばよいのかわからない
【がんの予防や検診について】
・がん検診はいつ、どこで受けられるか
・がん検診で再検査の通知がきて不安でたまらない
【療養生活の過ごし方】
・治療の副作用や合併症と上手に付き合いたい
・自宅で療養したい
【家族との関わり】
・家族にどう話していいかわからない
・家族の悩みも相談したい
【社会との関わり】
・病気について、職場や学校にどのように伝えればよいか
・仕事を続けながらの治療はできるか
【患者さんやご家族の心のこと】
・気持ちが落ち込んでつらい
・思いを聞いてもらいたい
【緩和ケア】
・地域で緩和ケアを受けられる病院はあるか
・治療を続けながら緩和ケアを受けるにはどうしたらよいか

出典:国立がん研究センターがん情報サービス(最終アクセス日:2024年1月30日)

もちろんこの限りではなく、漠然とした不安を感じていたとしても、相談員と話をすることで問題が明確になったり、状況が整理できたり、自分が大事にしていることに気が付くこともあります。その他、『主治医と合わない』とか『夫婦の夜の営みはどうしたらいいのか』といったような、主治医に聞けないような相談もOKです。女性の相談員に相談したい等のリクエストも基本的には大丈夫だと思います(僕の病院ではOK)。
相談内容については本人の同意なしに他者に知られることはありません。
あと、その地域の情報というのも入手できます。例えば、40歳未満でも介護保険サービスと同等のサービスが受けられる「若年がん患者在宅療養支援事業」や医療用ウィッグ費用の補助をする「がん患者アピアランスケア支援事業」などの自治体独自のサービスもその地域のがん相談支援センターであれば知っているはずです。

大阪市の若年がん患者在宅療養支援事業:
https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000595622.html
大阪市のがん患者アピアランスケア支援事業:
https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000595552.html

僕は社会保険労務士として月に2回がん相談支援センターで勤務していますが、基本的には医療ソーシャルワーカーに同席してもらい治療と仕事の両立についてだったり、高額療養費などの医療費についての相談、傷病手当金、障害年金などの社会保障についての専門的な相談を受けています。生きていくためにお金は必要となってくるので、患者さんの具体的な状態や希望を聞きながら、少しでも患者さんに前向きな気持ちになってもらいたいと思って相談を受けています。

がん相談支援センターの利用方法

では、がん相談支援センターに相談しようと思ったときの利用方法ですが、自分が通院している病院にがん相談支援センターがある場合は、通院日に直接がん相談支援センターに行ってみるのも1つの方法ですが、基本的には予約優先で対応しているので待つことになったり、施設によってはその日は相談ができないこともあります。確実なのは、予約をとることだと思います。電話で予約をしてもいいし、直接がん相談支援センターの受け付けに行って予約をすることもできます。予約の際にどのようなことを相談したいのかを聞かれることが多いと思います。
とにかく無料なので、なにか悩みや相談があればがん相談支援センターを使わない手はないと思います。最初は勇気がいるかもしれませんが、相談員の方は優しいので(僕の知っている相談員はみんな優しいです)、遠慮なく相談してほしいです。

参考文献:がん情報サービス

漫画「おはよう、おやすみ、また明日。」はこちらから。

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