ハードコア犬占い【2月1日～2月15日の運勢は？】

イラスト：うかうか

おひつじ座

なんか話題のチーズケーキを買うために、いろんな人たちが、順番に並んでいる。それぞれのおうちで起こることは、おやつや食後や寝起きに開催される同時多発的チーズケーキまつりだ。そうなったらもう、おれたちはそれらを正確に予想することができない。今この瞬間にも、宇宙のどこかで最高のチーズケーキまつりが勃発していることを、確信するだけだ。タロット占いもそうだ。でたらめにカードをまぜて、順番に並べてみると、なんか頃合いが見えてくる。不思議だな。身の回りで起こるいろいろなことを、順番に並べてみろよ。タロット占いみたいに、でたらめでいい。そしたらなんかいい音が聴こえたり「大丈夫だ」みたいな気持ちになる。ならなかったら、時間をあけてまたやってみろ。おれたちはいつも、結果というよりは頃合いを待っている。どうでもいい何かが、起こるべき時に起き続けている。それを楽しむんだ。2/14バレンタインデーに、おまえの星が門をくぐる。その後まぁまぁラブい。なんか話題のでもそうじゃなくても、チーズケーキ、いいんじゃないか。

ラッキーコア：タロットカード

おうし座

おばけに事情はない。事情がないていうか、歴史がない。こういう経緯でおばけになりました、とクドクド説明するおばけはいない。いいか。おばけってのは「おばけー！」ていう、一言なんだ。それでキャー！だ。大好きなアーティストのドーム公演、その一曲目が始まるまさにその瞬間を想像しろ。「ジャーン！」「キャー！」だろ。この曲は超暇だった時につきあっていた彼女が前住んでたアパートで…みたいな前説は、必要ないんだ。おばけらしくしろ。突然「おばけー！」と、ただ叫べ。通行人が、猫が、雲が、星が、キャー！と言う。タイミングとか声色とかで、キャーも毎回、違う。歓声てのは、黄色い。だからハニーマスタードみたいに、その微妙な違いを味わえ。ある種のサンドイッチ屋では、野菜だのピクルスだのを細かく注文できるが、かぶりつく時は一口だ。じっくり盛り上げていく怪談でも、おばけが登場する「瞬間」てのがある。そこで、全てが変わる。2/8はおばけー！キャー！だ。抱きつけ。

ラッキーコア：サンドイッチ

ふたご座

パズルやりたい！ パズルが大好きな野郎どもは、500ピース、1000ピース、1500ピースと、どんどんエスカレートしながら、パズルをやり続ける。あれ何が面白いんだろうな？ たぶんめっちゃ面白いんだろう。あるいは、大して面白くもないんだ。面白いからパズルしてるんじゃなくて、なんとなくパズルしてるのが面白い、そういうことじゃないか？ いろんなことを考える。パズルする。また考える。パズルする。おやつ。パズル。仕事。考える。パズル。すげぇ。特にお気に入りのパズルを壁に飾ると、窓みたいになって、パズルの中に入っていけるだろ？ 大きな帆船や、世界の名画とかに、よっこいしょっと入っていって、ちょっとガビガビしてるねぇ、とか思う。ふふふ…。バラバラだったものが、あわさって、窓になって、ガビガビしている。またひとつ、新しいパズルを買ってくる、そんな頃合いかも知れない。パズル野郎ならな。パズル野郎じゃなければ、そうでもない。2/6におまえの星が門をくぐると、2/9にパチーン！とくるまで、ある意味パズルだ。上等な紅茶を準備しろ。

ラッキーコア：パジャマ

かに座

ルー・ローハンは大航海時代カリブ海の海賊で、特に歴史に残るエピソードはないが、料理が得意だった。ローハン船長が自ら提供する食事の素晴らしさが噂となり、船員希望者が殺到した。船員たちは、ローハン船長に可能な限り上質な食材を提供するために、忠誠を尽くして働き、釣り、網漁、港市場での取引に長じた。ほとんど厨房からでてこないローハン船長を、一度も見ることのないまま船を降りる船員もいた。おれたちのキャプテンって、どんな人なんだぜ？ 何歳くらい？ 男？女？ わかんねぇんだよこれが。でもこのオイル漬け、最高だよな。北国出身じゃね？ おれの故郷の味付けに似てるんだ。おれは南国出身だが、おれもそう感じるぜ。キャプテン、いったいどんな人なんだろうな！ ヒャッハー！乾杯！ 海賊船では毎日毎食、パーティが続いた。黙々と食べ続け、誰も語らなくなり、誰もいなくなり、幽霊船になった今でも、パーティは続いている。2/10新月には、おまえも参加しろ。

ラッキーコア：台湾料理

しし座

猫撫で声ってのは、練習しなくてもある程度、誰でも出せるんだ。猫を撫でるのに、練習はいらないだろ？ まぁ上手い下手は若干あるが、まずは気持ちだ。おもわず猫を撫でてしまった時に、うっかり出てしまう声、それが猫撫で声だ。やってみて、いろんなシーンに応用しろ。同僚、なんなら上司に。親に。夫、妻に。ロボに。テレパシーで宇宙人に猫撫で声で呼び掛ければ、UFOがニャーンと飛んでくる。なるほど、こういうことだったんだな。宇宙のしくみは複雑で、おまえはその全貌を理解することはないが、操作方法は意外とシンプルなんだ。なんでそうなるのかわからないが、とにかくそうするとそうなる。それをニャーン原理という。ここには間主観性とか観測者問題とか、小難しい話が関わってもいるんだが、そんなことはどうでもいい。2/10に1ニャーン、2/14にもう1ニャーンだ。都合2ニャーン、強気でいけ。強めのニャーンを体得しろ。犬とか猫とか、アイデンティティは関係ない。間主観性だ。

ラッキーコア：ワン＆ニャーン

おとめ座

三軒茶屋の看板娘たちが、振り付けのちょっとしたことで行き違ってしまい、もう1週間ほど経つ。昼下がりのショーはそつなくこなすが、ショーが終わると目もあわさずに、それぞれの茶屋に戻ってしまう。さすがに異変を感じた常連客たちが、団子を食いながらああでもないこうでもないと議論するから、売上は三軒とも微増した。それはそれでいいんだが、このままって訳にもいかない。旦那たちと常連客はそれとなく、看板娘たちのご機嫌を伺う。姪っ子さんは、私は怒ってない、と言う。お嫁さんは、時間が解決する、と言う。からくり人形は、ある意味、一番素直だ。はやくまたみんなで、新曲の稽古をしたい、と言う。ピコーン！カチカチ。ピコーン。カチカチ… ピコーン… カチ… ピコーン！これだ！ 寺子屋に向かって走り出すからくり人形を、姪っ子さんとお嫁さんが追う。新しいショーを、誰もが予感した。団子は焦げたけどな。2/10にピコーン、2/14が本番だ。走り出せ。

ラッキーコア：くるっとさせる

てんびん座

ちくわの美味いのは、やばい。どれも同じっちゃ同じだが、やっぱり同じじゃないんだ。本当に美味いちくわに巡り合うには、情報収集と行動力と、あと運命だ。ちくわを美味しくする要素はなにか。いろんなことが言えるが、まぁやっぱり気持ちだな。あれは細かくすり潰した魚肉を練るだろ。細かい粒には量子力学が、練る作業にはカオス数学が影響して、結局のところ、大切なのは気持ち、という結論になる。つくる気持ちと、食べる気持ちと、誰かの気持ちが、場を生み出している。全ては影響しあってて、「関係ないこと」はこの宇宙に実在しない。光の速さで何百年もかかる距離を、気持ちが波のように伝わって、反射して戻ってきた時に、それはちくわになる。おまえは、おまえ自身に、出会い続けているんだよ。大丈夫だ。ちくわ食え。薄く切って、うどんに浮かべろよ。わさび醤油で、ぱくっといけ。美味いだろ。占い的には2/10と2/14だ。

ラッキーコア：自撮り

さそり座

酔っ払ったような足取りで、それでいて絶妙に障害物を避けて歩くおまえは、ニンジャみたいにクールだぜ。スタスタスッス、と行ってもいいが、よろめいて、魅惑… みたいのでもいい。そこには違う魅力があるんだ。でもだからこそ、ガコンガコンとぶつかるな。それは無様だ。ちょっと練習が必要かもな。「酔拳」という古い映画が、参考になるだろう。よろめきの美学だ。よろめいて、ときめくのは、超新星爆発みたいだな。「愛している」て、今言っとかないと、もう二度と言う機会がないかも知れないだろ。まぁ生きてりゃ何回かは言う機会があるんだが、そういうことじゃない。一回一回を、大切にしろってことだ。手回しオルゴールを鳴らしてみろ。一音一音を大切に、よろめきながら、鳴らすんだ。どうにもできない宇宙の法則と、どうにかなっている宇宙の真実が溢れだし、天気雨になって、どこかに降る。今年のバレンタインテーマは「よろめきときめきヨロレイヒー」だ。しっかりやれ。

ラッキーコア：マグカップ

いて座

オーロラは、太陽から降ってくるなにかが、大気中の小さいなにかにぶつかって起こる、めくるめく夜空のページェントだ。みたい！ すごくみたいが、別に北極圏とかいかなくてもいい。仕組みを理解していれば、まぶたの裏側、頭蓋骨のドームで、オーロラを観測することができる。太陽からは、常になにかが降っているだろ。それをおまえのなにかにぶつければいいんだ。目を瞑って、太陽を感じ（夜の場合、足の下のほうに感じろ）、シャワーを浴びるように、フンフンフーンとリラックスしろ。シャンプーのCMでは口をあけてシャンプーしてたりするが、普通風呂でシャンプーする時、口は閉じている。口は開けてても閉じてても、どっちでもいい。目は閉じていろ。あとはおまえ次第だ。おまえのオーロラを、おまえが起こし、おまえが輝く。原理的にはそういうことだが、こうなるとなおさら、北欧とかにオーロラ観に行きたくなる。やる気出たか？ 2/14はオーロラぽさだ。

ラッキーコア：とんこつ

やぎ座

2/8に金星と火星がビャーとなって、2/11に土星と月がドーンとなる。つまり、バレンタインデーの前に、だいたい済んでしまうんだ。バレンタイン当日には、おまえはスンとしているかも知れない。皆がソワソワしているのに、おまえはむしろ余韻とか、回想とか、そういう雰囲気を醸し出し、周りの奴らもハッとするかもな。人類より一足お先に愛の告白を済ませておくなら、おまえなんて言う？ 後から誰も、それを聞くことのできない、秘密の言葉だ。でもなんかたぶん、凄いいいことだったんだろうなぁ、と誰もが思う。そういうのが伝説になり、昔話になり、神社になったりする。ビャーときてドーンときて、一足お先にスンとしろ。スンドゥブとかもいいかもな。まぁともかく、全体に前倒し進行でいいだろう。告白するなら、前倒しのほうがインパクトも強い。前倒しで伝えておく。おめでとう。

ラッキーコア：朗読

みずがめ座

昔は駅の改札は人がやってたんだ。切符を持って次から次へとやってくる人を、ハサミでパチンパチンとやって、ゲートを通す。あれ一日中やってたんなら、凄いよな！ たぶん、交代でやってたんだと思う。今はICカードをワンタッチ、スイーと通る。便利だが、ゲートってのはもうちょっと大げさでも構わない。スフィンクスに問答を仕掛けられ、間違うとひどい目にあう、ああいう敷居の高さが、時に必要だ。おれたちはゲートを一つくぐる度に、なにかを失い、なにかを得る。無数のゲートをくぐりまくっていると、昔持っていたものは全てなくなっていて、新しく得たものに入れ替わっている。でも、おまえがおまえであることは、変わらない。面白いだろ。これが宇宙の秘密なんだぜ。セルジュゲンズブールていうエロ親父がつくった、切符係の歌があるんだ。聴いても聴かなくていい。そんなことより、おまえの切符を確認しろ。それは多分、どこまでもいける切符で、そりゃもう皆がうっとりするやつだ。だからおまえは切符係でもある。おまえがアドバイスしろ。それは夢だ。

ラッキーコア：名前

うお座

どっしり重たいチョコミントアイスを、カップではなくコーンでいくなら、やじろべえみたいなバランス感覚が必要となることを、人生のどこかの時点で、誰もが知る。アイスが重たければ思いほど、コーンの下が細ければ細いほど、バランスは精妙になる。それを突き詰めたのがブラックホールだが、まぁあそこまで重たくなくてもいい。片足で立ってみろ。よし、そこから爪先立ちだ。一瞬でいい。両手を左右に広げるよりも、頭の上に伸ばす方が、やりやすい。どういうことか、わかるか？ ピンとこなかったら、もう一回、チョコミントアイスとコーンのとこからブラックホールまで想像して、やってみろ。だんだん、これくるっといけるんじゃないか、て気分になる。いく？いっちゃう？ くるっと。うりゃ！なるほど、こんな感じか。それは言葉では説明できないし、星占いでは伝えきれないが、非常にシンプルで重要な気づきを含む。2/12に始めておけば、2/14にはくるっといけるだろう。やってみろ。

ラッキーコア：古いロック