「ツイッターで有名だから、みんな知っているに違いない」と思ったことを話題に出したら誰も知らなかった、ということがたまにある。
ツイッターのTLというのは自分好みの情報が流れてくるようにカスタマイズされているため、情報がかなり偏っているのだ。
つまりサブカルクソ野郎のTLはサブカルクソ情報で話題沸騰しがちなので、それをメジャー情報と勘違いしがちだが、当然メジャーに生きている人はそれを全然知らないのである。
よって、まず「己のTLの常識をさも世間の常識のように語るのはやめよう」ということだ。
しかし偏りがあるとは言え、ここ100日余りで「100日に後死ぬワニ」をツイッターで見なかった、と言う人はさすがに少ないのではないか。
ちなみにワニはこれを描いている一昨日死んだ。
詳しい内容は割愛するが、ここ最近バズりにバズったツイッター漫画である。
私は作品の良し悪しなど関係なく、他人のサクセスが嫌いなので、2日目あたりでサクセスの匂いに気付いて見るのをやめていたのだが、100日目さすがにこれだけ話題になっていると、目を逸らすことすら不可能である。
相変わらず、自分以外のサクセスへの嗅覚は鋭いこの俺様である。
話題になったのは漫画の内容もだが、連載が終了してからの動きが大きく注目された。
もはやタイトルで言っているのでネタバレもクソもないので書くが、この漫画はワニが死んだところで終了した。
そして終了した瞬間、書籍化、映画化、ポップアップショップなどの決定が矢継ぎ早に発表されたのである。
いきなり金の匂い充満しはじめた、ということだが、これだけ話題になったもので金を儲けようと思わないほうがおかしいし、これだけ大勢を楽しませた作者に金が入る道がない、というのは不条理ですらある。
これを商業が無視するようでは、ワンガリ・マータイさんも渾身の「MOTTAINAI!」である。
ただ問題は発表されたのがあまりにワニが死んですぐだったため「商業化は良いが、もう少し作品の余韻を味わいたかった」という意見も多く見られた。
だが、それは企画する側だって百も承知だと思う。
では何故こんなに急に発表されたかというと「ツイッターで話題」の賞味期限内に発表することを考えた結果「ワニが死んだ直後」になったからだろう。
つまり、我々が余韻を味わえなかったのは、我々ツイッター民が「飽きやすすぎる」せいでもあるのだ。
我々にもう少し落ち着きがあれば、メディア側も3日ぐらい発表を待ったかもしれない。
そこまで飽きやすくないわ、と思うかもしれないが、これが掲載されるのはワニが死んでから10日ぐらい経っており「今更その話題かよ」と思われている可能性すらある。
このように、ツイッターの話題、と言うのはどれだけ話題になっても超スピードで腐っていく。
儚いとも言えるが、今ツイッターで話題になっているムナクソの悪い話だって、三日もすれば、誰も話題にしないし、自分も忘れているということである、だったら最初から気にしなくて良い、ということだ。
次回は4月7日更新です。
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