先日ツイッターで「ポテトサラダ」が話題になっていた。
ポテサラを愛する者、憎む者全てが届けたいバズレシピとかいう話なら良かったのだが、要約すると「スーパーでポテトサラダを買おうとする母子に「母親ならポテトサラダぐらい作ったらどうだ」と言っているおっさんがいた」という話である。
この内容について詳しく言及することは避けるが、このように、たった140字で何十万単位の人間を一瞬で発狂させるという、細菌兵器みたいなつぶやきが割と頻繁に流れてくるのがツイッターの恐ろしいところである
これを見た時は自分も当然腹が立ったし、しかもこれがトレンドに入ってしまったため、一日中ツイッターを開くたびに「母親ならポテトサラダぐらい作ったらどうだ」の文字が目に入り、一日中イライラしてしまった。
しかし、良く考えて見たら、私の周りにポテサラを手作りしろと言ってくる人間はいないし、突然「そのポテサラを買わなければ」「ちくわ大明神」「あのベンツが買えたんですよ」と言ってくるような見知らぬ人間に遭遇したこともない。
そもそも、そのポテサラおじさんと母子も実在を確認したわけではないのだ。
このように、自分に起こったわけでもない、さらに本当にあったかどうかもわからないことで、1日中バチギレているというのはどう考えても不健全である。
しかし、ツイッターにはそう言った怒りを煽りやすい、むしろ話題作りのために怒りを煽るために発信されたようなつぶやきも多いため、前にも言ったが、ツイッターを健康的に楽しむなら、怒りをコントロールする力が重要となってくる。
この「アンガーマネージメント」は、ネット上だけではなく生活上あらゆる場面で必要なものとして、最近注目を集めておりアンガーマネージメント講習なども人気を集めているようだが、本当に怒りのコントロールが必要な人間ほどこういう講習へ行こうと言う発想がない気もする。
ネットでアンガーマネージメントについて調べてみると「怒りは6秒我慢」が重要らしい、怒りのピークは6秒で、それをやり過ごせば怒りによる衝動的な行いは大分抑えられるそうだ。
確かに、このポテサラ案件を見て、6秒待たずにツイートするとしたら「こんなジジイは射殺、最低でも選挙権は奪え」である。
素直な気持ちだったとしても、発言として適切かというと不適切であり、自分が責められる立場になりかねない。
何かやらかした人間があっとういう間にネット集団リンチに遭い、死んでもおかしくないほどの誹謗中傷に晒されるという、やったことに対しあまりにも重すぎる目に遭うのは、ネット上には6秒待たずに「射殺しろ」のテンションのまま動いてしまう人が多いからかもしれない。
当たり前だが射殺したらそちらの方が重い罪に問われるのだ。
ツイッターで、どれだけ腹の立つ話が流れて来ても、その瞬間のお気持ちを瞬時につぶやくのではなく6秒待ってみよう。
そうすれば「ポテトサラダを作るのがどれだけ大変なことが、まずこのおじさんをマッシュ状にして説明しましょう」と、同じ怒るにしても理論的になれるし、冷静であればその意見に耳を傾けてくれる人の数も増えるのである。
次回は7月28日更新です。
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