ツイッターが「ポテサラ手作り翁」に激怒したあと「餃子手抜き夫」に発狂し、そして次に「からあげ」の文字が見えた時点でもう詳細を確認するのもやめた。
それ以後は、食い物無神経野郎は非実在だと思うことにした。
実際、ツイッターには「中高年男性にいた毅然とした態度のマックに外国人が深い話を女子高生して拍手喝采」みたいなおそらく作り話であろう「創作実話」が多く転がっているのも確かである。
もちろん作り話とは断言できないが、本当にあったとも言い切れない、どちらにしても確認する術はないので、ツイッターで腹の立つ話を見た時は「これはフィクション」と思ってさっさと忘れる、というのも1つの手である。
しかしこの「嘘だと思うことにする」というのも、ちょっと気を付けた方が良い心理なのだ。
「孫を襲おうとしたクマを祖母が鎌で撃退」みたいな、どちらかというと良いニュースさえある程度バズると「ババアがクマ如きを倒すのに武器を使うはずがない素手で十分、嘘乙」というようなリプつくと言われているが、何らかの被害を受けた人が「このような目にあった」というつぶやきには特にそのような「嘘認定リプ」が付きやすいと言う。
何故、被害者だと言っている人にそのようなリプをするのかというと、死体蹴りをしたいというより「俺の世界がこんなにクソなはずがない」という心理が働いているからだとういう。
誰もが自分が生きている世界でそんなヒドいことが起こったなど思いたくない、嘘だったらいいのに、という思いから、相手の訴えを嘘と決めつけようとしてしまうのだ。
それと同じように「何故か被害者の方も責めようとする」のも、何の非もない、それも力的に弱い女子どもがそんな理不尽な目あったなどと信じたくないため、何とか被害者にも重大な非があったということにして「良かった!かわいそうな被害者はいなかったんだ!」ということにしたいがための行動と言われている。
いわば自分の心を守ろうとする防衛本能からなのだが、甲冑を着て体当たりされたら当然ダメージをうけるように、本当のことを嘘と言われたり、被害を受けたのに責められたら余計被害者を傷つけることになってしまう。
しかし、この世のどこかで起こったらしい悲惨な出来事を全て真実として真摯に受け止めていたらメンがヘッてしまうのも事実である。
よって許容しがたいものを見たら「嘘だ!」とひぐらしの鳴くころにムーブをするのではなく、とりあえず「視界から外す」ことをお勧めする。
それが嘘でも本当でも、己の視界に入ってなければそれは、ないものと同じである。
「目を逸らしている」と言えばそこまでだが、真正面から向き合って鬱になったり他人を攻撃してしまうよりはマシである。
ガンジス川に行って、本当に目の前に死体やウンコが流れて来ても、それをガン見するということはないだろう、その日の飯がマズくなるだけだ。
流れて来るものから「目を背ける」ということもツイッターをやる上では大事なのだ。
次回は9月8日更新です。
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