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コラム 2021.02.16

『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫 最近、SNSが殺伐としていないか?

#121 Clubhouseと、会話嫌いな人たちの相性

『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫

もう招待されました??

ほがらかSNSライフ今「Clubhouse」という新しいSNSが話題になっている。
…といっても、私のツイッターでは誰も話題にしていないので、この時点で「俺たち向けではない」ということは何となくわかっている。

それ以前に今のところ「Clubhouse」は招待制であり、しかも招待する側が自分の電話番号を知っていることが条件らしい。
つまり、かなり近しい関係の友人がいないとはじめることすらできないということである。ちなみに現時点で私に招待はきていない。

つまりここで「Clubhouseは俺たちにはちょっと…」と言うこと自体、アイドルに対し「カワイイかもしれないけど俺のタイプではない」という寝言と大差ないような気もする。

だがいつClubhouseに告られても良いように、どんなものかぐらいは一応知っておき、断り文句を考えて置く必要があるだろう。

「Clubhouse」というのは、ツイッターのように興味のある人間をフォローし、フォローした相手が音声チャットをはじめたら、通知が来てそれを聞くことが出来るという仕組みである。
それだと、youtubeの配信を聞くのと大差ないと思うかもしれないが「Clubhouse」は音声チャットのリスナーになるだけではなく、自信も喋る側として参加することができ、また最初はリスナーでも途中から喋る側として壇上に上がることもできるそうだ。

さらにリスナーとして参加していても、喋り手から「そこのアイコンが明らかにフリー素材な、ひやかし丸出しの君の意見も聞いてみたいな?」と、急にマイクを向けられることもあるそうだ。

この時点でわがTLの人間たちが何故Clubhouseに対しだんまりだったことが何となくわかる。
つまりClubhouseは「会話」に特化したSNSということだ。

そもそも会話が嫌いな奴の集合先がネットだったはずなのだが、時代は変わったということなのだろう。

コロナの影響で人々は会話に飢えているため、感染の心配なく会話を楽しめるClubhouseはこれから伸びると言われている。
「ユーもステージに上がりなよ!」と言われてアドリブで歌えるような奴はわざわざネットで話し相手を見つけなくても、リア友とZOOMグループの一つや二つ作れていそうな気もするが、人間が三人以上いれば「ワケあってそこにいられなくなった」ということは稀に良く起こる。
話し相手は多く作っておくにこしたことはない。

しかし、ツイッターの住人も見た目が犯罪者なだけで大半は無害だが、時々ホンモノの犯罪者が混じっているように、Clubhouseを悪用する人間は必ず現れるだろう。

今のところ予想されているClubhouseの危険性は、個人情報漏えい、マルチや詐欺の横行、売春や違法薬物の取引の場に使われるなどである。
これからClubhouseをやろうという人は「招待してあげるから」と言われて知らない人に電話番号を教えないことと、「お野菜について語ります」というようなアカウントはフォローしないようにしよう。

また、フェイスブックの時もあったが、「電話帳に登録している相手に勝手に通知を送る」という陽キャツール特有の余計なお世話が起こったとも聞いているし、ツイッターのアカウント経由でログインしていたため、ツイッターバレしたという玉つき事故の噂もある。

つまり「Clubhouse」は電話帳に入っている奴は全員フレンドに違いないという思想のツールである。
電話帳に入っているのは仕事関係者のみ、つまり全員敵、という人は触らない方がいいかもしれない。

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『ほがらかSNSライフ』カレー沢薫

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OL兼マンガ家から専業作家になったカレー沢薫さんが気づいたのは、「SNSにしか居場所がない」という事実。インターネットという大事な居場所を地獄にしないために、カレー沢薫さんが提案する、SNSとのほがらかな付き合い方とは?

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