この連載が「一億総SNS時代の戦略」として書籍化されてから2兆年ほど経った。
この「数字がいちいちオーバー」なのがオタクの特徴らしいので、皆さまは焼肉とか食べに行くとき「肉とか5億年ぶりだわ!」とかつぶやかないように気をつけて欲しい。
このような「一個人としてどうSNSとつきあっていくか」をまとめた本なのだが、ありがたいことに「参考になった」という幻聴が聞こえる段階に突入した。
だが一方で「全く書いてあることに賛同できない」という人もいるだろう。
実際肉眼で見たことはないが、持ち前の被害妄想でいることにするし、そいつの死を本気で願う。
著者としては「紙に読める字が書いてある時点で褒めろ」「お前の本を選ぶセンスのなさをわざわざ晒すんじゃない」などと思うが、何かに対し「賛同できない」「自分は違う」という気持ちをもつことは大事である。
この生きづらい世の中「こうすれば生きるのが楽になる」というアドバイスは溢れているし、ツイッターにも聞いてもないのに勝手に流れてくる。
だが、そういった不意に流れてくる、深イイ話を見て、気持ちが楽になることもある。
つぶやき主のプロフィールにまで行くと、インフルエンサーのオンラインサロンに3つ所属していることを堂々と書いていたりして、神妙な面持ちになってしまうこともある。
しかし大体そこまで掘ることはなく、ただその140字の切り取りだけに感銘を受けられるのが、ツイッターの良いところでもあり、悪いところだ。
だが意見というのは様々だが「主流」というものがある。
例えばSNSで見ず知らずの奴から中傷を受けたらどうするかに関しては「気にするな」が主流である。
確かに、どこのだれかもわからん奴の言うことを気にするのは時間の無駄だし、訴訟などもそう簡単に起こせるものではない。
コストの面では「気にしない」が一番正しいと言えなくもない。
しかし主流であってもそれは「一意見」であり「気にしない」が「向かない」人もいるのである。
気にしないようにして却って気にしてしまい、さらに「こんなことを気にしてしまう自分は何て小さいのだ」と自己嫌悪に陥ってしまう場合もある。
「気にしない」で楽になる人もいれば「恋か」というぐらい一日中そいつのことを考え続けた方が早く消化できるという人もいるのだ。
私も嫌なヤツのことはできるだけ考えないようにしているが、腐女子の友人は「脳内でそいつを受にしてエロ同人誌みたいな目に遭わせてやる」と言っていた。
私にとってその方法は余計ストレスだが、友人にとっては気分爽快オロナミンF(uck)なのだ。
SNSには様々な意見が流れてくるし、著名な人がそう言っていたり、いいねがたくさんついていると、正しい意見な気がして、それと違う自分はダメなのではないかと思ってしまうかもしれないが「自分は違う」という気持ちの方を大事にしてほしい。
だがそれを、わざわざ相手に伝える必要はないし「書いてあることに共感できなかった」とアマゾンに☆1レビューを書くのもできればやめてほしい。
次回は3月30日更新です。
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