100日後に死ぬワニの映画が公開されたようだ。
そういうと100人中2億人が「すっかり忘れてた」と答えるのだが正直みんな割と覚えているのである。
少なくとも「内容は覚えてないが、遊んでいいもの」という鮮烈な記憶が残っていた人が多かったらしく、公開されるや否や、どころか公開される前から映画レビューサイトに低評価や嘘レビュー投稿が相次ぎ、同一人物が、後払いなのを良いことに映画館の席を「ワニ」の文字になるように予約したりと、完全に「ここよりここは我々の大遊戯場歌舞伎町である!」と宣誓されたような状態になっているようだ。
当然ながらそれは不法占拠であり、被害にあった映画館は警察への届け出も辞さないとも言っているようなので、これ以上悪ふざけがエスカレートすれば、裁判やポリス沙汰も十分ありえる。
そうなった場合、当然「ワニだったから、エヴァならやらなかった」という言い訳は通用しない。
ツイッターをやっていると、日替わりで「今日の叩いていい人」が流れてくると思うが、その根拠はほとんどが、叩かれるようなことをしたから、そして「みんなが叩いているから」である。
私も10年以上1日68時間ツイッターを見続けているが未だかつて「法的に叩いていい人」が流れてきたのは見たことがない.
つまり、現実世界で殴っても罪にならないという人がいないように、ネット上にも「叩いていい人」というのは存在しないのだ。
叩いちゃダメな人を叩けば当然加害者となるのは自分だし、最悪自分が「次の叩いていい人」になってしまう。
よって、ツイッターに「本日の叩いていい人」が流れてきても、それは嘘なので手を出さずに流れていくのを見守るだけにしておこう。
しかし、思い返してみるとワニは、死んだ瞬間金の匂いが充満しはじめるなどマーケティングに失敗はしたかもしれないが、誰かの迷惑になるような「悪いこと」は何もしていないのである。
つまり、憎まれて妨害されている、というより「舐められて面白がられている」という向きが強いような気がする。
つまり「舐められる」と悪いこともしていないのに、叩いていい人と同じような扱いを受ける、ということだ。
叩いている側の人間に叩いている意識がなく、いじっているだけ、ネタにしているだけとしか思っていないという点では、悪意があるより性質が悪かったりする。
実際「舐められやすい」というだけで、知らないおじさんに体当たりされたり、三段オチの三段目にされたりと損な人生を送っている人は多い。
しかし、先日腕にタトゥーシールを貼ったらそういう被害を受けなくなったという話をツイッターで見た。
相手を選んで攻撃してくるタイプは、ちょっと見た目が強そうというだけで逃げていくのである。
もしかしたら今抱えている悩みは「モヒカン」にすることで全て解決するかもしれない、実際にモヒカンにしなくても「いざとなったらモヒカン」と思うことで、背筋が伸び、それだけで弱い体当たりおじさんは聖水を撒かれたザコのように近づかなくなるかもしれない。
舐められキャラで困っているという人はぜひ明日から「いつも心にモヒカン」から始めてみてほしい。
次回は7月27日更新です。
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