私のアイフォーソには一日平均何時間スマホを稼働していたか週一で教えてくれる機能がついている。
先日「14時間」という報告が上がり「こんなに少ないことはないだろう」と故障を疑ったが、今週は「17時間」という数字が出たので「まずまず」ということで納得した。
しかし、1日が24時間だと仮定するなら、17時間スマホを触り、8時間は寝ているのでこの時点で「−1時間」という計算になる。
さらにそこ「1日62時間のTwitter」が入ってくるので、数式はさらに混迷を極める。
私はスマホとパソコン両方でTwitterをしているので、スマホ時間=Twitter時間でないところが数学者泣かせなところだ。
ただ結論だけいうと、スマホを触っている限り、時間がいくらあっても足りないし、時間がいくらあっても全てスマホに使ってしまい、すべきことは何も進まないということだ。
我々のように「スマホを触る以外やることなない」もはや「スマホでも触ってないと時間が経たない」の段階なら良い。
だが、やるべきことも学ぶべきこともたくさんある若者が貴重な若い時間をスマホに吸われ続けているというのは問題である。
そして、吸われ続けた結果が、スマホを触るしかやることがない我々である。
電車で骨盤が首まで曲がっているのにノー吊革で片時もスマホ操作をやめず、停止のたびによろめいている中年は、今スマホを手放せない君たちの未来だ。
しかし、そんな悪魔的機器が生まれながらに存在する現代の若者には同情する。
我々が小中学生の時は、暇なときいじると言ったら股間ぐらいしかなかった。
股間もスマホも何も生み出さない時間浪費装置なことには変わらないが、この両者には「キリ」という最大の違いがある。
股間なら触り続けているうちに何かしらの終焉が訪れるものだが、スマホは無限の情報とコンテンツが出てくる、萎えというものを知らない絶倫装置である。
このようなものが、猥褻物陳列罪に触れていないどころか、生活必需品として扱われているというのはある意味恐ろしいことだ。
つまり現代の親にとってスマホはおいそれ子供に与えたくない頭を悩ませるアイテムということだ、
しかし、与えたくないからと言って、現代では永遠に与えないわけにはいけない。
股間がついているのもスマホを与えなければいけないのも仕方がない、大事なのは大人がその使い方をしっかり教えているかどうかである。
現在、バカッターをしてしまい、10代にして多額の賠償金を請求されたり、全世界に身元が割れてしまった人間も「バイト先でふざけてSNSにあげると、秒でお前の卒アルが晒される」と一言教える人間がいればやらなかった可能性はある。
股間も使い方を知らなかったせいで何故か「高校中退」とかなってしまう者や、大人になってもまだわからず「離婚」になってしまうものも少なくない。
「便利だが、危険なので遠ざける」というやり方では、我々は現在も、火すら使えない原始人になっているはずである。
要は使い方であり、正しいことを「教える」ということが大事なのだ。
と、いうことを誰か私に教えて欲しかった。
次回は3月1日更新です。
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